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新加入の千葉FW呉屋が2GでMVP! 声出し解禁の日立台では「相当ゴール裏で言われました(笑)」

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「開幕戦でチームとして勝てるように、1週間準備するだけです」(呉屋大翔)

[2.12 ちばぎんカップ 柏 2-3 千葉 三協F柏]

 今季、大分トリニータからジェフユナイテッド千葉に加入したFW呉屋大翔が、開幕1週間前のプレシーズンマッチで2ゴールの活躍を見せて、ちばぎんカップMVPを獲得した。

 背番号9を託されたストライカーは、MF小森飛絢と2トップに近いかたちで前線に並んだ。小森が先制点を挙げた後の前半31分、柏レイソルのビルドアップの場面で、DF立田悠悟にFW見木友哉が「狙いを持って」プレッシャーをかけると、呉屋はGKへのバックパスを狙う。GK佐々木がさわるより早く呉屋がバックパスをゴールに押し込んで、千葉のリードを2点に広げた。

 その後、柏に2点を返されて迎えた後半24分、再び呉屋に見せ場がやってくる。左サイドのスローインを素早くリスタートした千葉は、見木のクロスがDF三丸拡にあたってゴール前でこぼれると、呉屋が抜け目なく左足で流し入れた。

 小森のゴールを含めて千葉が挙げた3点は柏のミスが起因となっているが、「守備からゴールを奪えたのが嬉しいですし、流れの中からとれたのはポジティブなことだと思います」と呉屋は前向きにとらえる。

 この日、日立台に3年ぶりに“声援”が帰ってきた。「すべての席種で声出し応援が可能」となり、試合前から両サポーターのチャントが、伝統の千葉ダービーを盛り上げた。

 新型コロナウイルスの感染拡大がはじまった2020年に柏に加入し、1年半プレーしていた呉屋。2020年の開幕節・札幌戦は観客を通常通り入れた開催だったが、呉屋はベンチ入りしていたものの、出場機会はなかった。2023年のちばぎんカップが、2020年の開幕戦以来の声出しの応援がある日立台であり、呉屋にとっては柏時代にはかなわなかった声援ありでの日立台のプレーだった。

「楽しかったです」。呉屋はそう笑みをこぼす。対戦チームのサポーターが顔をしかめる柏ゴール裏からの“声圧”については、「相当ゴール裏で言われました(笑)。全部聞こえてますから(笑)。めちゃめちゃ楽しかったです」と、その環境を楽しめていたようだった。

(取材・文 奥山典幸)
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