日本中を席巻した雄叫びは、Jリーグの舞台で聞くことができるか。FC東京のDF長友佑都は14日、Jリーグキックオフカンファレンスに出席。カタールW杯の熱を伝えていく覚悟を語った。

　今週末から2023シーズンのJリーグが開幕する。14日にはキックオフカンファレンスが行われ、第1部では芸人の霜降り明星せいやさん、EXITりんたろー。さん、ゆりやんレトリィバァさんも登場し、盛り上がりを見せた。トークショーでは長友がカタールW杯のドイツ戦やスペイン戦後にあげた「ブラボー!」という雄叫びも話題に。「あれだけぶっ飛ぶとは思わなかった。自分が一番言いづらくなっている」と本音を語っていた。

　第2部の記者会見では、長友に質問が集中。日本代表を経て、カタールW杯で盛り上がった国内の熱を一過性で終わらせないためのアイデアを問われた。ベテランDFはプレーで魅せることは大前提とした上で「すべての選手が、メディアを通してJリーグの魅力を伝えることが大切」と説く。「テレビやメディアでJリーグのニュースが出ることはあまりない。Jリーグ人気を高めるためにも、メディアに出ることは大切。しっかりと出て発信していきたい」とサッカー選手の役割を語った。

　一方、カタールW杯以後で鳴りを潜めた「ブラボー」についても言及する。「興奮したときに出てくる言葉は、広く深く浸透するんだと感じた。メディアの皆さんに求められるんですけど、なかなかあの熱のブラボーを出せなくて。滑っている感じになっているのがつらくて」と改めて想像以上のブレイクに困惑している様子も垣間見せた。

　だが、あの言葉が多くの人の心を揺さぶったことは事実。そのことを長友自身も理解している。「Jリーグに対する熱、FC東京に対する熱というものを、そのとき感じた自分の言葉で発したときに、大きく広がっていくのかなと思っている。気持ちのまま、魂のままで戦っていきたいなと。そのときは楽しみにしておいてください」。まずは魂を込めたプレーで見せつけるつもりだ。

(取材・文　石川祐介)

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