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「いつもの感覚で蹴ったのだが…」痛恨ミスから先制点を献上、川崎F守護神チョン・ソンリョンは肩落とす

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GKチョン・ソンリョン

[2.17 J1第1節 川崎F 1-2 横浜FM 等々力]

 名手が痛恨のミスで先制点を献上した。川崎フロンターレは開幕節で横浜F・マリノスと対戦。前半4分、GKチョン・ソンリョンが蹴ったボールが相手に奪われ、そのまま失点を喫した。「非常にもったいなかった」と肩を落とした。

 Jリーグ開幕節で相まみえた優勝候補同士の一戦は、思わぬ形で試合が動いた。前半4分、味方のバックパスを受けたチョン・ソンリョンはFWアンデルソン・ロペスのプレスをかわすように右足キック。右サイドのDF山根視来を狙ったものだったが、高さが足りず、FWエウベルのヘディングで奪われてしまう。

 自陣近くでボールを取られた守護神は、飛び出そうとしつつボールの行方を確認して数歩下がる。すると、待ち構えていたMF西村拓真にすばやくシュートを打たれた。ボールは体勢が整わないチョン・ソンリョンの横を通りすぎ、ゆっくりとゴールへ。今季J1リーグのファーストゴールを決められた。

「いつもの感覚で蹴ったのだが、芝が重かった」。これまでキックのミスが目立つことがなかった守護神は、試合後に理由を明かす。鋭い横浜FMのプレスに苦しめられたが、その後はチョン・ソンリョンと守備陣の冷静なビルドアップでピンチを切り抜けた。「そこから慣れてきてパスはできたが……」と大きな一度のミスに悔しさをにじませた。

(取材・文 石川祐介)
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