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開幕黒星も「いい感覚を掴めた」川崎Fのプロ2年目DF佐々木旭、一矢報いる好アシスト

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DF佐々木旭

[2.17 J1第1節 川崎F 1-2 横浜FM 等々力]

 開幕戦で誰よりも成長を見せつけた。川崎フロンターレ横浜F・マリノスに開幕戦で敗戦。前半で2失点を喫したが、後半アディショナルタイムには1点を返す。プロ2年目のDF佐々木旭が鋭い突破を見せ、MF橘田健人のゴールをアシストした。

 開始4分で失点を喫した川崎Fだが、その後は少しずつJ1王者のプレスをかわして攻撃に転じる。チャンスを作ったのは左SBの佐々木だ。

 前半17分、中盤から鋭い一本の縦パスを最前線に通し、FWマルシーニョの敵陣進入を演出した。「オニさんに常に前を見ろと言われていた。早めにキャンセルして後ろに下げてしまうシーンは多くあったので、ぎりぎりまで前を見ていたら、意外と空くシーンがあった」。同様のパターンは再現度高くその後も行われた。

 試合途中から逆サイドのDF山根視来が中盤に入り、ゲームを組み立てる。すると、後半から右サイドに投入されたMF瀬川祐輔がフリーになる展開が増えた。左サイドの佐々木は後半8分、9分とマークをはがしながらカットイン。瀬川を確認すると精度高いキックで大きくサイドチェンジを行い、ゴールこそならなかったが、その後の決定機の起点となった。

「きょうはいい感覚を掴めたのかなと思います」。流通経済大時代には関東大学リーグで最優秀選手に輝いた佐々木は、昨シーズンから川崎Fに加入。初年度からリーグ戦21試合に出場し、たしかな経験値を積んできた。今季からは背番号を変更。DF谷口彰悟が着用していた5番を背負う。

 後半アディショナルタイムにはPA左の深い位置まで突破し、折り返しから橘田のゴールをアシストした。「まだまだ細かいミスはありますけど、でもゴール前に行く回数、クロスを上げる回数は、昨年に比べたらきょうの試合は多かった。守備もあまりやらせなかった感覚はある。一年間を通して継続してやれれば」。敗れはしたが、開幕戦でひとつ手応えを掴んだみせた。

(取材・文 石川祐介)
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