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J1開幕節ビッグカードを制したのはFC東京! OG誘発で先制点、渡邊凌磨が追加点! スコルジャ新体制の浦和は不発

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FC東京が開幕戦を制す

[2.18 J1第1節 FC東京 2-0 浦和 味スタ]

 J1リーグは18日に開幕節2日目を行った。FC東京浦和レッズの対戦は、FC東京が2-0で勝利。前半はスコアレスだったが、後半21分に新加入・MF小泉慶のオウンゴール誘発で先制点を挙げると、同29分には途中出場のMF渡邊凌磨が追加点を決めた。

 昨季は6位に終わったアルベル監督体制は2年目へ。4-1-2-3の布陣で、新加入選手は小泉慶(←鳥栖)とFW仲川輝人(←横浜FM)が先発入りを果たす。GKはヤクブ・スウォビィク、4バックは左からDFバングーナガンデ佳史扶、DFエンリケ・トレヴィザン、DF木本恭生、DF中村帆高。アンカーはMF東慶悟、インサイドハーフはMF松木玖生と小泉。前線3枚はFWアダイウトン、FWディエゴ・オリヴェイラ、仲川が入った。

 昨季9位の浦和はリカルド・ロドリゲス前監督が退任し、マチェイ・スコルジャ新監督を招へい。4-2-3-1の布陣でDFマリウス・ホイブラーテン(←ボデ・グリムト)が新加入で開幕スタメンとなった。GKは西川周作、4バックは左からDF明本考浩、マリウス、DFアレクサンダー・ショルツ、新キャプテンDF酒井宏樹。ボランチ2人はMF岩尾憲とMF伊藤敦樹。2列目は左からMF大久保智明、MF小泉佳穂、MFダヴィド・モーベルグで、1トップはFWブライアン・リンセンとなった。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から両者ともに攻撃に出る。FC東京はD・オリヴェイラと仲川、アダイウトンで溜めを作りつつ、外から抜け出したバングーナガンデや中村が両サイドの深い位置から何度も攻める。しかし、上がったクロスはフィニッシュまで持ち込めない。

 一方、浦和は敵陣近くまで持ち込むが、決定機は作れない。前半39分には中央突破からパスを受けたリンセンがPA右からシュート。しかし、GKスウォビィクの好反応からの右手セーブに遭い、惜しくもゴールとはならない。今季からキャプテンを務める酒井は右サイドから数度突破を見せるが、クロスは中の選手に合わなかった。少しずつヒートアップしながら、それでも両者に得点は生まれないまま前半を折り返した。

 FC東京はハーフタイムで東を下げ、後半からMF安部柊斗を出場させる。小泉がアンカーに下り、松木と安部がインサイドハーフとなった。浦和も後半11分に交代カードを切る。モーベルグに代え、MF松崎快を投入。そのまま右サイドに入った。

 後半21分、FC東京が先制ゴールを挙げる。バングーナガンデが左サイド際から内側にスルーパスを出す。反応した安部がPA左に入り込むと、スライディングした松崎をフェイントでかわし切る。折り返したボールは小泉佳に当たり、そのままゴールに吸い込まれた。

 均衡が崩れた直後、両者が交代枠を使う。後半24分、FC東京は仲川とバングーナガンデを下げ、MF渡邊凌磨とDF長友佑都を投入。一方、浦和はリンセンと小泉佳に代えて、FW興梠慎三(←札幌)とMF関根貴大が入った。

 交代策が的中したのはFC東京。後半29分、右サイドのスローインからリスタートさせると、PA手前のD・オリヴェイラが体を張ってボールをキープさせる。PA左に優しく流したボールを渡邊が右足ダイレクト。酒井のブロックでボールの軌道が変わると、GK西川の逆を突いてゴールへ。FC東京の追加点となった。

 FC東京が点差を守り切り、2-0で開幕白星スタートに成功。浦和はゴール枠内にシュートを打てず。スコルジャ新監督のJリーグ初陣を勝利で飾ることはできなかった。

(取材・文 石川祐介)
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