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0-2の敗戦に反省も手応えも…浦和の新キャプテン・酒井宏樹「一丸となって進んでいく力は最低限、見せられた」

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浦和の新キャプテンDF酒井宏樹

[2.18 J1第1節 FC東京 2-0 浦和 味スタ]

 悔しさいっぱいの黒星スタート。しかし、浦和レッズの日本代表DF酒井宏樹はしっかりと顔を上げてこう言った。

「みんなが望むような結果にはならなかったけど、どっちに転がるかは勝負の世界。前半のようにみんながファイトする、一丸となって進んでいくような力は最低限見せられたと思う」

 その言葉通り、前半の浦和は高い位置でボールを奪い、チャンスに持ち込むシーンを何度かつくった。マチェイ・スコルジャ新監督が指導するハイプレスはまだスタートしたばかりとあって、守備がハマッているという域には達していなかったが、選手たちの気迫は伝わった。

 その象徴が、今季から浦和の新キャプテンに就任した酒井だ。何度も力強いタックルでボールを奪い、スタジアムを沸かせた背番号2は、前半29分に判定に対して副審に詰め寄り、イエローカードを貰う場面もあったが、それにもしっかりとした意図があった。

「僕の中では審判とのコミュニケーションのひとつだった。別に抗議をしているわけじゃなく、一緒に認め合いながら進めていきたいという意志があったのだけど、そこは行き違いがあった。でもハーフタイムのときにしっかり話しました。初戦ですし、選手だけではなくレフェリーも会場みんなで戦って、リスペクトし合って進めて行ければ」

 スタンドでは3年ぶりに100%の収容で声出し応援があった。

「最初に挨拶をしに行く時は震えた。あれだけ大勢のサポーターが来てくれて、笑顔でスタジアムを後にさせることができなかったのは悔しいし、選手はサポーター以上に責任を持って反省している。僕らはサポーターも含めて全員を巻き込んで一緒に進んでいきたいと思っているので次も引き続き応援してほしい」

 相手にはカタールW杯を共に闘った長友佑都もいた。長友は後半途中から左SBとしてピッチに立ち、酒井とマッチアップするシーンも。長友とは試合前に少し話したという酒井は「今までずっと一緒にやってきた選手が、こうしてまたJリーグでプレーしているのは凄く刺激になる。僕自身嬉しいので、これからも高め合っていきたい」と意気込みを新たにしていた。

(取材・文 矢内由美子)
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