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新潟は6人がJ1デビュー、GK小島「まだまだ高みを」MF三戸は「僕の中の10番」香川との“違い”に脱帽

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[2.18 J1第1節 C大阪2-2新潟 ヨドコウ]

 昨季のJ2を優勝して6年ぶりのJ1にやってきたアルビレックス新潟の先発メンバーに新戦力はゼロ。昨年から継続したチームで戦えることを示した。パリ五輪世代で成長株のMF三戸舜介や、かつて世代別代表の守護神を務めたGK小島亨介らJ1初出場選手は6人(他にDF藤原奏哉、MF小見洋太、FW谷口海斗、MF秋山裕紀)いたが、昨季J1で5位のC大阪を相手にシーソーゲームを演じ、2-2の引き分けに持ち込んだ。

 ただ勝ちに繋げられなかったことには、それぞれに反省がある。特に三戸は、注目が集まる中で後半26分から出場してすぐに得点を演出した相手MF香川真司との“違い”に触れ、「自分の中で日本代表の10番は香川選手。そういう選手と一緒に出来たことは嬉しいですけど、違う何かを持っていた」。単純に「凄いと思った」と脱帽すると、「自分もゴール出来るシーンはあった。そういう得点の結果にこだわっていきたい」と力を込めた。

 小島もまずは2失点を反省する。ただ前半44分にFW北野颯太のミドルを止めるビッグセーブを披露するなど、堂々とした姿もみせた。もともとは東京五輪代表世代の守護神として期待され、早稲田大時代は関東大学リーグでMVPを獲得。鳴り物入りでプロ入りを果たした選手だった。プロ入り後は怪我に悩まされたこともあったが、昨季新潟で初のリーグ戦全試合出場を達成。自信を持って、1年目の大分時代に飾れなかったJ1デビューに再挑戦していた。

 昨年11月には、大学時代に同期としてプレーしたMF相馬勇紀(現カサピア)が日本代表としてワールドカップに出場。テレビ越しの見た同期の活躍は刺激でしかなかった。「自分も目指すべきところは高いところを目指さないといけないなと改めて感じさせられた。日々の練習から意識を高く持っていくことが、自分の目標を達成することに必要だと思っている。高い意識を持ってやっていきたい」。

 苦しんだ経験は決して無駄ではない。「長く苦しかったし、怪我もあって、なかなか高みを目指しきれない事情もあった。でもしっかり我慢しながら日々継続してきたことで、今日という日を迎えられたと思う。まだまだ高みを目指したい」。かつて世代の先頭を走ったGKは、再び日の丸を背負うことを本気で目指していく。

(取材・文 児玉幸洋)
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