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起点のパスを出してゴール前でフィニッシュ、柏に新加入のDF片山瑛一が開幕で先制点

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移籍後初ゴールを挙げた柏DF片山瑛一(16番)

[2.18 J1第1節 柏 2-2 G大阪 三協F柏]

 柏レイソルの2023シーズン最初の得点は、新加入の右サイドバックの右足から生まれた。

 スコアレスで推移していた前半42分、最終ラインのDF古賀太陽、DF立田悠悟、DF片山瑛一とボールをつなげていくと、G大阪DFラインの背後へロングボールを入れる。ゴールライン際でFW細谷真大が追いつき、味方の上がりを待つと、左足でクロス。MF山本悠樹のクリアが小さくなったところを、ゴール前まで駆け上がっていた片山が右足アウトサイドでゴール左隅に突き刺した。

「真大から横パスもらってシュートを打ちたいと思っていたんですけど、相手のクリアミスがきたんで、あとはふかさずに丁寧に流し込めればと思ってシュートしました」

 ゴールシーン以外にも前半25分にも強烈なミドルシュートを放つなど、サイドバックながら「常にゴールは狙っている」という言葉どおり、ゴールへの意欲をのぞかせた。

 オフに、DF大南拓磨(→川崎F)、DF北爪健吾(→清水)という右ウイングバックと右サイドバックを担っていた2選手が揃って移籍した柏は、即戦力として清水から片山を補強した。早稲田大学を経て2014年に岡山でプロデビューした片山は、その後、C大阪、清水でプレーし、2023に柏へと移籍してきた。

 12日のちばぎんカップ・千葉戦でも先発していたが、この日はリーグ開幕戦ということで「気持ち的にもすごく入っていましたし、自分らしいプレーをすることが一番だと思っていた」と気合い十分。1万2334人がつめかけた三協フロンテア柏スタジアムで、両チーム通じて最初のゴールを沈めた。

 片山のゴールで先制した柏は、後半に入ってFW宇佐美貴史、MFダワンに立て続けにゴールを許して逆転されてしまう。それでも後半アディショナルタイム8分に細谷のPKで追いついた。

「最後まで諦めない試合を続けていけば、どんどん強くなっていくと思うので、戦う姿勢だったり、諦めない姿勢を持ちながら、チームとしての内容を上げていければ」

 最後まで諦めずに攻め続けて土壇場で勝ち点1をひろった柏。片山は次戦以降の戦いに期待を寄せていた。 

(取材・文 奥山典幸)
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