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「悲しい日になりました」浦和スコルジャ新監督は黒星の初陣に悔しさと…「ひとつ素晴らしいものをみた」

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マチェイ・スコルジャ新監督

[2.18 J1第1節 FC東京 2-0 浦和 味スタ]

 Jリーグでのデビュー戦は黒星となった。浦和レッズは2023シーズンの初戦でFC東京に敗戦。マチェイ・スコルジャ新監督は悔しさをにじませつつ、「悲しい日になりましたけど、ひとつ素晴らしいものをみた」とも語った。

 リカルド・ロドリゲス前監督の退任から、ポーランドリーグで4度の優勝を誇るスコルジャ監督を招へいした。新体制で臨んだ初戦は前半こそ拮抗状態だったが、後半からは相手の攻撃に圧される場面が増えていく。2失点を喫した一方、浦和はゴール枠内にシュートを打てないまま開幕節を黒星で終えた。

 指揮官は試合後の会見で「非常に残念な結果になりました。私たちの狙いは、もっといい形でシーズンをスタートすることでした」と振り返る。前半の奮闘を称えながら、後半の立ち振る舞いには不満も垣間見せる。

「きょうは前半と後半でまったく違う試合となってしまった。前半は完全でないにしろわれわれのサッカーができた。ハイプレスもうまくいって、相手からボールを奪う場面も多かった。その後決定機を作るのに苦しみました」

「後半は少し受け身になってしまい、プレスの強度を保てず、FC東京をわれわれの陣内でプレーさせてしまった。その後フレッシュなウイングを投入することで、守備の強度を上げようとした。2失点目の後も、慎三や関根を投入して流れを変えようとしたができなかった」

 1失点目はオウンゴールを許す形となったが、スコルジャ監督は「相手に押し込まれ続けている中での失点なので、不運という言葉は使わないでおきます」と自チームの非を強調。「この試合は後半は細かく分析したい。あまりにも違った2つの顔をひとつの試合で見せてはいけない」と敗戦を飲み込み、次戦に気持ちを向けた。

 試合とは異なる場面で、指揮官は大きな衝撃を受けていた。試合後に“すばらしいもの”として「それは浦和サポーターです」と言及。今シーズンから声出しが解禁となり、Jリーグ屈指の熱量を持つ浦和サポーターは試合前から大きな盛り上がりを見せていた。

「私のキャリアでも、アウェーゲームでここまでのサポーターをみたのは初めて」。ゴール裏のエールに感謝を告げながら、スコルジャ監督はその助力に応えるつもりだ。「さらなる努力をして、次の試合では」と恩返しを誓った。

(取材・文 石川祐介)
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