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浦和はハイプレス奏功も攻撃不発…小泉佳穂「いい形でボールを持つ回数をどれだけ増やせるか」

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MF小泉佳穂

[2.18 J1第1節 FC東京 2-0 浦和 味スタ]

 新体制の初陣は黒星スタートとなった。浦和レッズFC東京に後半2失点を喫して敗戦。シュート数は3本に留まり、相手ゴールを脅かす決定機も作れず。MF小泉佳穂は「意図を持って敵の逆を突いたりとか、空いているスペースを狙いに行くというプレーはちょっと少なかった」と振り返った。

 マチェイ・スコルジャ新監督のもと、浦和は敵地での開幕戦に臨んだ。前半は指揮官も「完全でないにしろわれわれのサッカーができた。ハイプレスもうまくいって、相手からボールを奪う場面も多かった」と及第点。1トップのFWブライアン・リンセン、2列目の小泉、MF大久保智明、MFダヴィド・モーベルグが積極的にプレスを仕掛け、敵陣でのボール奪取を目指した。だが、後半失速で2失点。黒星でシーズンは始まった。

 小泉もプレス自体の手応えを語る。「プレッシングは実際に機能していた。相手にやりたいことをやらせていなかったなとは思っていて、そこに対するネガティブな気持ちはない」と語る。だが、後半からは相手のペースにはまり、運動量は減った。「逆に言うと、そこにプレッシングをかけている分、奪った後に全部ショートカウンターではなくてボールを保持する時間が作れたら、もう少しメリハリができたかなと。それが悪いともいわないけど、ゲーム運びのところは課題。改善点はあった」。

 トップ下の小泉と左サイドの大久保は、自在に位置を変えながらプレーをした。だが前線までボールが渡り切らず、シュート数は3本。相手ゴールを脅かす決定機もごくわずかに留まった。小泉は「僕とか大久保がいい形でボールを持つ、前を向く、ゴール前とかでボールを持つ回数をどれだけ増やせるかというところ、だと思う」と課題を語る。

「そういう意味では、攻撃が単発で終わりすぎているというか、確信を持って攻撃ができていない。通ればいいという攻撃が多くて、意図を持って敵の逆を突いたりとか、空いているスペースを狙いに行くというプレーはちょっと少なかった」

 効果的なプレスから、いかに攻撃陣にパスをつなげるか。「僕たちにうまいことボールを届けるというところはチームの課題でもある。そこまで運ばれてきたときの質とか、どこで仕掛けて、どこでパワーを使うのか、というところも、まだまだ成熟の余地がある」。黒星の開幕戦で得られた課題と向き合い、次節はJ1王者・横浜F・マリノスと対戦する。

(取材・文 石川祐介)
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