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黒田ゼルビア初陣はスコアレスドロー…エリキら豪華攻撃陣起用も昇格候補・仙台を崩せず

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FC町田ゼルビアを率いる黒田剛監督

[2.19 J2第1節 町田 0-0 仙台 Gスタ]

 J2リーグは19日、開幕節を各地で行い、黒田剛監督が就任したFC町田ゼルビアベガルタ仙台と0-0で引き分けた。

 青森山田高を29年間にわたって率い、高校年代屈指の名門に育て上げた黒田監督のJリーグ初陣。4-2-3-1のシステムを採用し、大型補強のFWミッチェル・デューク(←岡山)、FWエリキ(←長春亜泰)、MF高橋大悟(←清水)、MF下田北斗(←大分)ら豪華な攻撃陣を先発に送り込んだ。一方の仙台は昨季途中から率いる伊藤彰監督の下で3-5-2の布陣を採用し、GK林彰洋(←FC東京)、DF小出悠太(←大分)、MF相良竜之介(←鳥栖/期限付き)らJ1経験者が並んだ。

 試合は立ち上がりから仙台がボールを握りつつも、町田も前線からのプレッシングで侵入を制限するという構図。最初の決定機は前半26分、仙台はMF氣田亮真のドリブル突破からMF中島元彦が左足で狙ったが、GKポープ・ウィリアムに阻まれた。対する町田も同29分、敵陣で浮き球をうまく収めたエリキがエリア左を侵入し、強烈な左足シュートはクロスバーに直撃。跳ね返りを拾ったMF平河悠(←山梨学院大)が折り返すも、高橋の決定的シュートは右に外れた。

 勢いが出てきた町田は前半39分、左サイドを突破したM・デュークのクロスを林がまさかのファンブル。こぼれ球を拾ったエリキが左足で狙ったが、これは相良にブロックされる。同42分、高橋からの斜めのパスを受けたM・デュークのアウトサイドキックはクロスバーをかすめて枠を外れると、同アディショナルタイム1分にはDF翁長聖のロングスローで先制を狙うも、林に落ち着いてキャッチされた。

 後半も拮抗した展開は変わらないなか、先に動いたのはアウェーの仙台。後半22分、前線で良さを出し切れなかったFWホ・ヨンジュン(←浦項スティーラーズ)、FW中山仁斗に代わってMF遠藤康とFW山田寛人を投入した。

 なかなか前に出られない町田は後半25分、最終ラインからのロングフィードをM・デュークが落とし、平河が敵陣に突破。エリア外ギリギリでファウルを受けた。だが、下田の直接FKは枠外。同33分、黒田監督がようやく動き、エリキとMF高江麗央に代わってMF沼田駿也とMF稲葉修土を起用した。

 町田は後半37分、左サイドに抜け出したM・デュークが華麗な落としを見せ、高橋がエリア内に侵入。シュートのこぼれ球をフリーで平河が拾い、鋭いフェイントで相手をかわしたが、右足シュートは大きく枠を外れる。同42分にもM・デュークの落としから平河が狙うも枠を捉えられず、立て続けにビッグチャンスを逃した。

 仙台は終了間際、FWオナイウ阿道の弟でもあるルーキーのMFオナイウ情滋(←新潟医療福祉大)を起用したが、町田の流れは変わらず。町田は終盤、翁長のロングスローで仙台ゴールに脅威を与えるも、試合はそのままタイムアップ。両者勝ち点1を分け合った。

(取材・文 竹内達也)
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