J1・J2第1節が17日から20日にかけて行われ、2023シーズンのJリーグが幕を開けた。政府の基本的対処方針等の改定を受け、Jリーグの新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインも変更。各制限はホームクラブの判断に任せられるようになり、コロナ禍前の熱狂が各地に戻っている。

　一番の注目は座席間隔を空けず、全席での声出し応援が認められたことだろう。コロナ禍で最も難しかった声出し応援が完全復活となった。今節最多38,051人が集まったFC東京vs浦和レッズでは、試合前に浦和サポーターによる「We Are Reds!」の大声援が行われ、試合後にFC東京サポーターが勝利を祝うチャントを大合唱するなど注目カードにふさわしい雰囲気が生み出された。FC東京公式ツイッターが投稿したサポーターの声援動画には「鳥肌たった!」「何度聞いても最高」といった反応が寄せられている。

　またサポーターに関する改定では、肩組みでの応援が可能となった点もあげられる。「密です」という言葉が流行るなど、人と人との距離を空けることが求められた3年間。制限が解除された開幕節では、ジュビロ磐田に勝利したファジアーノ岡山がラインダンスを行ってサポーターと選手が喜びを分かち合うなど、一体感のある応援を見ることができた。

　また、試合前後の選手・審判団のセレモニーにも変化が。コロナ禍ではグータッチや挨拶なしで終わっていたが、今季より握手で健闘を讃え合う形式に戻った。オープニングマッチの川崎フロンターレvs横浜F・マリノスで握手する様子が中継に映ると、ファンからは「ようやく以前の状態が戻ってきて感慨深い」「こんなに感動しちゃうなんて」「元のJが戻ってきた」といった投稿がSNS上に相次いだ。

　J1・J2第2節は24日から26日にかけて行われ、J3は3月4日に開幕節を迎える予定だ。

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