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J1開幕戦・広島のノーゴール判定は誤審…JFA審判委が緊急会見「ゴールインとすべき事象だった」

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サンフレッチェ広島

 日本サッカー協会(JFA)の扇谷健司審判委員長が22日、臨時のメディアブリーフィングを行い、今月19日に行われたJ1開幕節のサンフレッチェ広島北海道コンサドーレ札幌戦で得点に関わる誤審があったことを認めた。試合は0-0のドローで終わっていた。

 誤審が起きたのは後半29分のプレー。広島はMF野津田岳人の左CKをDF佐々木翔が頭でそらし、MF川村拓夢がヘディングシュートを放ったが、ゴールライン付近で札幌GK菅野孝憲が足でかき出した。リプレイ映像ではボールがゴールラインを越えているようにも見えたが、ピッチ上の主審・副審はゴールの判定を下さず、映像を確認したVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も判定を覆さなかった。

 扇谷委員長は臨時のメディアブリーフィングで「審判委員会としては、本来であれば得点を認めるべき、ゴールインとすべき事象だったと結論づけた」と説明。当事者の札幌には電話で事実を説明し、得点が認められなかった広島には扇谷委員長が21日に出向き、謝罪したという。

 扇谷委員長は広島とのやり取りについて「非常に紳士的な対応をしていただき感謝したい」と説明。その際には「勝ち点2を失ったということは言われた」といい、「その事実は変わらないので申し訳ないと思っているとお伝えした。どうわれわれがより質の高いVARをリーグに提供することで、信頼を取り戻す努力をさせていただきたいとお話しし、ご理解いただいた」と明かした。

 なお、今回の事例は「判定ミス」であり、再試合などの対象となる「競技規則の適用ミス」にはあたらない。そのためすでに確定した試合結果は0-0の引き分けで変わらないという。

(取材・文 竹内達也)
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