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“誤審映像”の視聴回数は15万超え…広島がJFA側からの謝罪を報告「真摯なご対応を」

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広島が声明を発表した

 サンフレッチェ広島は22日、ホームで18日に行われたJ1第1節・北海道コンサドーレ札幌戦(△0-0)の判定に対する説明を受け、クラブ公式サイトで仙田信吾代表取締役社長のコメントを発表した。

 同試合では後半29分にMF川村拓夢のヘディングシュートがGK菅野孝憲に阻まれる前にゴールラインを割ったように見えたが、VARによるチェック後も得点は認められず。当該シーンは試合中からSNSなどで話題となり、『DAZN』が公式YouTubeチャンネルで公開したハイライト映像は現時点で視聴回数15万回以上。動画内のリプレイ回数が最も多い箇所を可視化できる機能「リプレイ回数が最も多い部分」では、ゴールの真横から捉えた川村のシュートの瞬間が突出している。

 そうした中、22日に日本サッカー協会(JFA)の扇谷健司審判委員長が臨時のメディアブリーフィングを行い、誤審だったことを発表した。

 広島によると、21日にJFAの扇谷審判委員長が訪問し、ミヒャエル・スキッベ監督をはじめとしたクラブ側への説明・謝罪があったという。クラブはこれを受け、仙田代表取締役社長のコメントを伝えている。

「2月18日(土)開催のホーム・北海道コンサドーレ札幌戦は、0-0の引き分けという結果になりました。この試合で、後半29分、川村拓夢選手のゴールが微妙な判定となりましたが、VAR判定を受けて、ゴールは成立しておらず得点は認められませんでした」

「この試合について、昨日21日(火)、JFA審判委員長扇谷健司氏が来社され、ミヒャエル・スキッベ監督はじめ、サンフレッチェ広島に対して説明がありました。内容は、VARを検証した結果、ボールはゴールラインを割っていたとし、その上で、誤審であったことを謝罪されました」

「サンフレッチェ広島といたしましては、試合は成立しており、JFA審判部の真摯なご対応を受けて、問題を蒸し返すことは避け、再発防止のために今後いっそうの審判員の練度向上を要望しました」

「チームは、勝点2を逃したという複雑な思いを払拭して、来たる2月26日(日)のアルビレックス新潟戦に、気持ちを新たにして立ち向かっていきます。サンフレッチェ・ファミリーの皆様の応援を宜しくお願いいたします」

「加えてお願いです。審判員の皆さんは毎試合ベストを尽くしてくださっています。スポーツマン精神に則って、審判員への誹謗中傷など決してないように、お願いいたします」

 また、足立修強化部長も次のようにコメントした。

「日本サッカー協会からのメディアブリーフィングの通り、VARがJリーグに導入されてまだ間もない状況の中で、VARシステムを活用する審判員の今後の育成に精一杯尽力すると、扇谷審判委員長もおっしゃられました。クラブも今回の対応に納得しております。現在は映像で判定を下していますが、Jリーグもいずれはカタールワールドカップで使用されたテクノロジーの導入をしなければならない時代に入ってきたと思います」

「このたび、日本サッカー協会の審判委員会の方が誤審を認め、わざわざ広島まで謝罪に来ていただいたことは非常に稀な話であり、私のサッカー人生としても初めてのケースです」

「誠心誠意ご対応いただいたことに心から感謝申し上げます。クラブからは今後、今回と同様の事象が起こらないことをお願いいたしました。同時に、フェアで紳士的なクラブとして、より一層フェアプレー精神に基づいて邁進していきたいと思っております。引き続きの応援をよろしくお願いします」


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