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王者・横浜FMが開幕2連勝! A・ロペスとヤン・マテウスの今季初弾で2発完封、攻め手欠く浦和は連敗喫す

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先制ゴールのFWアンデルソン・ロペス

[2.25 J1第2節 横浜FM 2-0 浦和 日産ス]

 J1リーグは25日に第2節を行った。昨季王者の横浜F・マリノス浦和レッズの対戦は、横浜FMが2-0で勝利。前半18分にFWアンデルソン・ロペスが先制点を挙げ、後半44分にはFWヤン・マテウスが追加点を決めた。

 横浜FMは敵地で川崎フロンターレとの開幕戦を2-1で勝利。勢いに乗るべくホーム開幕戦で連勝を狙う。メンバーの変更はなく、4-2-1-3の布陣を敷く。GKはオビ・パウエル・オビンナ、4バックは左からDF永戸勝也、DF角田涼太朗、DF畠中槙之輔、DF松原健。ボランチ2人はMF渡辺皓太とMF喜田拓也。トップ下がMF西村拓真で、前線3枚は左からFWエウベル、FWアンデルソン・ロペス、FW水沼宏太となった。

 マチェイ・スコルジャ監督のJリーグ初陣は、FC東京に0-2で黒星を喫した。こちらもメンバー変更はなし。4-2-3-1の布陣でGKは西川周作、4バックは左からDF明本考浩、DFマリウス・ホイブラーテン、DFアレクサンダー・ショルツ、DF酒井宏樹。ボランチ2人はMF岩尾憲とMF伊藤敦樹。2列目は左からMF大久保智明、MF小泉佳穂、MFダヴィド・モーベルグ。1トップはFWブライアン・リンセンが入った。[スタメン&布陣]

 横浜FMは開始3分、エウベルとの連係から永戸がPA内に入り込んで左足シュート。GK西川に止められたが、序盤から攻勢を強めていく。同7分には永戸が右CKをショートコーナーでスタート。エウベル、水沼とつなぎ、最後はPA手前から松原が右足シュートを放つ。ゴール枠内を捉えたが、GK西川にはじかれた。

 浦和は横浜FMの中盤に阻まれ、前線にボールを運べない。前半13分にはGK西川が後方からロングフィード。中央最前線を走る酒井が反応したが、ボールを収めきれず。決定機を作れないでいると、少しずつ守勢に回っていった。

 すると横浜FMが前半18分に均衡を破る。中盤まで下りてきたA・ロペスがボールを収め、前線にパス。エウベルが落とし、A・ロペスが左に大きく展開する。永戸が左サイドから大きくクロスを上げると、PAのファーサイドで西村が折り返す。バウンドしたボールをゴール前のA・ロペスが頭で押し込んだ。華麗なパスワークから横浜FMが先制ゴールを手にした。

 追いつきたい浦和は前半37分、再び西川のロングフィードからモーベルグが右サイドに展開。酒井がクロスを上げるが、相手選手にブロックされる。同43分にはモーベルグが右サイドで得意のカットインから右足シュート。だが、ボールの芯を捉えずにGKオビにキャッチされた。

 横浜FMは前半44分、パスワークで敵陣に入り込むと、PA右から水沼がクロス。酒井のオウンゴールを誘発したが、オフサイドポジションにいたA・ロペスの関与がVARのチェックで認められ、ノーゴールとなった。

 前半を0-1で折り返した浦和はハーフタイムにリンセンを下げ、FW興梠慎三を投入する。後半3分、小泉からパスを受けた興梠が大きく右サイドにスルーパス。酒井のクロスまでつなげ、敵陣まで迫る。その後も興梠を起点に決定機を作っていった。

 浦和は後半12分に決定機。ロングキックに酒井が反応し、最前線を走る。相手守備陣と交錯してボールをこぼすが、詰めてきた小泉が左足を一閃。だが、ゴール左外からネットをかすめ、枠内を捉えなかった。

 横浜FMは後半18分、直前に足を痛めていた松原を下げ、DF上島拓巳を投入。スーパー杯のときと同じく右SBで起用した。一方、浦和は同20分にモーベルグに代えてMF関根貴大を出場させた。横浜FMはさらに25分、エウベルと水沼を下げてヤン・マテウスとMF井上健太が入る。その直後には井上がゴール前でチャンスを作ったが、惜しくも決め切れなかった。

 横浜FMがボール保持からチャンスを作り続ける。喜田とA・ロペスを下げ、MF藤田譲瑠チマとFWマルコス・ジュニオールが入る。追いかける浦和は同40分に伊藤に代えてMF松崎快が入った。

 横浜FMは交代選手がチャンスを作り、待望の追加点。後半44分、右サイドからマルコスがヒールでパスを通し、西村がPA中央に折り返す。最後はヤン・マテウスが冷静に決め切り、2-0と点差を広げた。そのまま試合は終了し、横浜FMが開幕2連勝。一方、浦和はスコルジャ新監督のもと開幕連敗を喫した。

(取材・文 石川祐介)
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