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横浜FM西村拓真は2アシスト&爆走14.379km「アタッキングフットボールを貫けるように」

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MF西村拓真が2アシストを記録

[2.25 J1第2節 横浜FM 2-0 浦和 日産ス]

 今節はアシストで魅せた。横浜F・マリノスは開幕2連勝を達成。MF西村拓真はフル出場で14.379kmを走り抜き、2得点を演出する活躍を見せた。「ほかのチームもマリノスに対してやり方は変わってくる。だけど、自分たちのサッカーを貫けるような、アタッキングフットボールを貫けるようなところを、もっとやっていきたい」と力を込めた。

 今季公式戦3試合で活躍を続けている。今月11日のFUJIFILM SUPER CUP 2023では決勝ゴールを記録すると、17日の開幕節・川崎フロンターレ戦では先制点を挙げた。そして今節は前半18分にFWアンデルソン・ロペスの、後半44分にFWヤン・マテウスのゴールをそれぞれアシスト。そのまま90分を走り抜き、開幕2連勝に貢献した。

 先制点は前半18分、A・ロペスが中盤で起点となり、FWエウベルとのワンツーから左サイドにパス。DF永戸勝也が大きくクロスを上げると、PA右のファーサイドで西村がダイレクトで折り返す。バウンドして高く上がったボールをA・ロペスが頭で押し込み、ゴールネットを揺らした。

「勝くんから(クロスが)来ると思って走り込んでいた」。得点が決まると、西村は喜びながらクロスを送った永戸のもとへ走り寄った。2人は2017年から約2シーズンをベガルタ仙台でともに過ごした仲。「基本勝くんが見てくれている。そこはずっと話し合っていますし、本当に仙台からずっとやってきていて、そこのコミュニケーションはほかの人より高い」。練度の高い中継パスからA・ロペスへのアシストが生まれた。

 試合を決定づけた追加点は後半44分。右サイドからDF上島拓巳の縦パスをFWマルコス・ジュニオールがヒールで合わせ、西村に通す。西村の前には相手DFが1人。「確率の高いのはヤンだと思った」。マークを自らに引き付けると、西村はPA中央に折り返す。ノーマークになったヤン・マテウスが左足シュートを決め、勝利を確定させた。

 自分でゴールも狙えたが、「そこはリスペクトして任せました」とヤン・マテウスへの信頼を語る。「取りたい気持ちはもちろんありました(笑)。だけど、そこは両方選択できるということが、いま自分にとって成長した部分。選択肢が多く持てたことはプラスに考えています」。冷静に確実な方法を選択し、追加点を奪った。

 90分間を走り抜き、走行距離はダントツの14.379kmをマーク。ただ、西村は「走ったというよりも、今日は走らされたなという感情のほうが強い」と考えを明かす。「守備の時間も多かったし、走らされたという感覚のほうが強い。走りの精度も上げないといけない」。誰よりもピッチを駆け抜けた男は、その走りの質の向上を課題に挙げていた。

(取材・文 石川祐介)
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