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鹿島FW知念慶、古巣川崎Fへの“恩返し弾”に歓喜爆発も「結果は人生で一番悔しいくらい受け入れられない」

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鹿島アントラーズFW知念慶

[2.25 J1第2節 鹿島 1-2 川崎F カシマ]

 6年間にわたって在籍した古巣・川崎フロンターレ相手の“恩返し弾”に喜びを爆発させた鹿島アントラーズFW知念慶だったが、交代後にチームは2失点を喫し、ゴールで勝利に導くことはできなかった。試合後には「ゴールは嬉しいけど、今日の結果は人生で一番悔しいくらい受け入れられない。やっと切り替えられたけど、ただ悔しさだけが残っている」と感情をあらわにした。

 連勝をかけて臨んだ鹿島は前半5分、知念のゴールで先手を取った。右サイド起点の攻撃をいったん戻してやり直し、DF植田直通がミドルパスを前線に通すと、受けたFW鈴木優磨が振り向きざまにクロスを配球。「優磨が内を向いた瞬間にボールが来ると思っていたので良い準備ができた」という知念が見事なヘディングシュートを流し込んだ。

 知念は昨季までの6年間、大分への期限付き移籍期間も含めて川崎Fに在籍。古巣相手の一戦には気合が入っていたようで、ゴールが決まった瞬間から歓喜を爆発させると、アシストした鈴木と熱い抱擁をかわし、自軍ベンチにも向かって岩政大樹監督らコーチ陣や控え選手たちと喜びを分かち合っていた。

 その後も激しいプレッシングと競り合いでチームを鼓舞した知念。しかし、後半23分に足がつって交代すると、チームは終盤に2失点を喫した。「率直に悔しい。それだけ」。言葉少なにミックスゾーンに立った知念は「チームとしても個人としても前に進まないといけないと思うし、この結果を受け入れて切り替えていかないといけない」と気を引き締め、「早い段階で足がつってチームに迷惑をかけたのでそういうところを治していかないといけない」と自らにも課題を向けた。

(取材・文 竹内達也)
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