昨季王者・横浜FMは3連勝ならず…未勝利の広島相手に10人でドロー
[3.3 J1第3節 横浜FM 1-1 広島 ニッパツ]
J1リーグは3日、第3節のフライデーナイトJリーグ(金J)をニッパツ三ツ沢球技場で行い、昨季王者の横浜F・マリノスがサンフレッチェ広島と1-1で引き分けた。開始早々にMF東俊希のゴールで先制を許したが、前半のうちにFWアンデルソン・ロペスが同点弾。それでも後半にDF永戸勝也が退場処分を受けて10人での戦いを強いられ、3連勝とはならなかった。
開幕2連勝の昨季王者・横浜FMと、1分1敗の昨季ルヴァン杯覇者・広島によるビッグマッチ。横浜FMは先発が続いていたGKオビ・パウエル・オビンナがベンチからも外れ、G大阪から期限付きで獲得したGK一森純を先発抜擢し、MF水沼宏太に代わってFW井上健太も初先発を果たした。対する広島は前節の新潟戦(●1-2)で追い上げを見せたメンバーを中心に起用し、東、MF森島司、FW{{ピエロス・ソティリウがピッチに立った。[スタメン&布陣]
試合は開始早々に広島が先手を取った。前半4分、中盤の競り合いをFWナッシム・ベン・カリファが制し、ソティリウが右サイドに展開すると、右ウイングバック起用のMF満田誠が駆け上がってクロスボールを配球。反対サイドから飛び込んだ左WBの東が左足ワンタッチで押し込んだ。
その後も広島の猛攻は続いて前半6分、相手最終ラインの背後へのボールにベン・カリファが抜け出し、相手をかわして右足一閃。左を狙ったボレーシュートで一森を強襲した。直後には満田の左CKにソティリウが頭で合わせるも枠外。同8分には中盤左サイドで獲得したFKを満田が意表を突いてシュートを狙い、一森の逆を見事に突いたが、これは左ポストに弾かれた。
対する横浜FMも徐々にペースを掴み、前半10分、A・ロペスのボール奪取からカウンター攻撃を仕掛け、ゴール前にスルーパスを送り込んだが、FWエウベルにはわずかに合わない。同12分、今度は左サイドで相手のプレッシングを誘い込み、スルーパスにFW西村拓真が抜け出すも、1対1でGK大迫敬介が見事に立ちはだかった。
なおも優勢を保つ横浜FMは前半18分、MF喜田拓也とのワンツーで右サイドを駆け上がった井上がゴール前にクロスを送り、西村が頭で合わせたが、これは大迫がキャッチ。それでも同19分、DF角田涼太朗のスルーパスに反応したエウベルが左サイドで満田をかわし、クロスを送ると、ゴール前でフリーになっていたA・ロペスがヘディングで押し込み、早くも追いついた。
横浜FMの猛攻は止まらない。前半23分、自陣でのビルドアップで広島のプレスを誘い込み、永戸が縦へと運ぶと、グラウンダーのクロスに井上が反応。左足シュートは上手くミートしなかったが、スピード自慢の新戦力が輝きを放った。そのあたりから広島も3-1-4-2気味の布陣でプレスを噛み合わせて対応。オープンなせめぎ合いは続いたが、試合は拮抗した展開となっていった。
前半36分、広島は自陣ビルドアップで大迫が一瞬遅れ、A・ロペスに足を出されてヒヤリ。だが、跳ね返ったボールを拾った井上にDF佐々木翔が詰め、難を逃れることに成功した。同40分、広島のビルドアップに詰めた井上のスライディングタックルがソティリウに入り、スタジアムは一時騒然。井上にはイエローカードが提示された。
そのまま1-1で後半に入り、広島は東に代わってDF志知孝明を投入。福岡から加入の志知はこれが広島でのデビュー戦となった。後半も互いにチャンスを創出。6分、広島はMF河村拓夢の左足シュートが枠を外れると、同12分には横浜FMが永戸の左CKにDF畠中槙之輔のヘッドも大迫がキャッチ。同17分、今度は広島がセットプレーから決定機を迎え、MF野津田岳人の右CKにDF荒木隼人が頭で合わせるも、枠を捉えられなかった。
そうして迎えた後半30分、横浜FMに大きなアクシデント。途中出場の広島DF中野就斗と空中戦を競り合った永戸がひじ打ちをしたとして、VARの助言が中村太主審に入り、オンフィールドレビューの末にレッドカードを提示された。横浜FMはこれを受けてA・ロペスを下げ、DF上島拓巳を投入した。
広島は直後のFK、野津田が意表を突いたクイックリスタートで右にパスを出し、縦に抜けた満田がクロスを送ると、ソティリウが高い打点からヘディングシュート。だが、これは枠を外れた。数的優位となった広島は一森にも積極的にプレスをかけ、シンプルな形でゴールを狙う。それでも同43分、中野のパスに抜け出したソティリウのシュートが一森に阻まれるなど、ゴールを奪うには至らない。試合はそのままタイムアップ。数的不利の横浜FMは3連勝を逃した。
(取材・文 竹内達也)
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J1リーグは3日、第3節のフライデーナイトJリーグ(金J)をニッパツ三ツ沢球技場で行い、昨季王者の横浜F・マリノスがサンフレッチェ広島と1-1で引き分けた。開始早々にMF東俊希のゴールで先制を許したが、前半のうちにFWアンデルソン・ロペスが同点弾。それでも後半にDF永戸勝也が退場処分を受けて10人での戦いを強いられ、3連勝とはならなかった。
開幕2連勝の昨季王者・横浜FMと、1分1敗の昨季ルヴァン杯覇者・広島によるビッグマッチ。横浜FMは先発が続いていたGKオビ・パウエル・オビンナがベンチからも外れ、G大阪から期限付きで獲得したGK一森純を先発抜擢し、MF水沼宏太に代わってFW井上健太も初先発を果たした。対する広島は前節の新潟戦(●1-2)で追い上げを見せたメンバーを中心に起用し、東、MF森島司、FW{{ピエロス・ソティリウがピッチに立った。[スタメン&布陣]
試合は開始早々に広島が先手を取った。前半4分、中盤の競り合いをFWナッシム・ベン・カリファが制し、ソティリウが右サイドに展開すると、右ウイングバック起用のMF満田誠が駆け上がってクロスボールを配球。反対サイドから飛び込んだ左WBの東が左足ワンタッチで押し込んだ。
その後も広島の猛攻は続いて前半6分、相手最終ラインの背後へのボールにベン・カリファが抜け出し、相手をかわして右足一閃。左を狙ったボレーシュートで一森を強襲した。直後には満田の左CKにソティリウが頭で合わせるも枠外。同8分には中盤左サイドで獲得したFKを満田が意表を突いてシュートを狙い、一森の逆を見事に突いたが、これは左ポストに弾かれた。
対する横浜FMも徐々にペースを掴み、前半10分、A・ロペスのボール奪取からカウンター攻撃を仕掛け、ゴール前にスルーパスを送り込んだが、FWエウベルにはわずかに合わない。同12分、今度は左サイドで相手のプレッシングを誘い込み、スルーパスにFW西村拓真が抜け出すも、1対1でGK大迫敬介が見事に立ちはだかった。
なおも優勢を保つ横浜FMは前半18分、MF喜田拓也とのワンツーで右サイドを駆け上がった井上がゴール前にクロスを送り、西村が頭で合わせたが、これは大迫がキャッチ。それでも同19分、DF角田涼太朗のスルーパスに反応したエウベルが左サイドで満田をかわし、クロスを送ると、ゴール前でフリーになっていたA・ロペスがヘディングで押し込み、早くも追いついた。
横浜FMの猛攻は止まらない。前半23分、自陣でのビルドアップで広島のプレスを誘い込み、永戸が縦へと運ぶと、グラウンダーのクロスに井上が反応。左足シュートは上手くミートしなかったが、スピード自慢の新戦力が輝きを放った。そのあたりから広島も3-1-4-2気味の布陣でプレスを噛み合わせて対応。オープンなせめぎ合いは続いたが、試合は拮抗した展開となっていった。
前半36分、広島は自陣ビルドアップで大迫が一瞬遅れ、A・ロペスに足を出されてヒヤリ。だが、跳ね返ったボールを拾った井上にDF佐々木翔が詰め、難を逃れることに成功した。同40分、広島のビルドアップに詰めた井上のスライディングタックルがソティリウに入り、スタジアムは一時騒然。井上にはイエローカードが提示された。
そのまま1-1で後半に入り、広島は東に代わってDF志知孝明を投入。福岡から加入の志知はこれが広島でのデビュー戦となった。後半も互いにチャンスを創出。6分、広島はMF河村拓夢の左足シュートが枠を外れると、同12分には横浜FMが永戸の左CKにDF畠中槙之輔のヘッドも大迫がキャッチ。同17分、今度は広島がセットプレーから決定機を迎え、MF野津田岳人の右CKにDF荒木隼人が頭で合わせるも、枠を捉えられなかった。
そうして迎えた後半30分、横浜FMに大きなアクシデント。途中出場の広島DF中野就斗と空中戦を競り合った永戸がひじ打ちをしたとして、VARの助言が中村太主審に入り、オンフィールドレビューの末にレッドカードを提示された。横浜FMはこれを受けてA・ロペスを下げ、DF上島拓巳を投入した。
広島は直後のFK、野津田が意表を突いたクイックリスタートで右にパスを出し、縦に抜けた満田がクロスを送ると、ソティリウが高い打点からヘディングシュート。だが、これは枠を外れた。数的優位となった広島は一森にも積極的にプレスをかけ、シンプルな形でゴールを狙う。それでも同43分、中野のパスに抜け出したソティリウのシュートが一森に阻まれるなど、ゴールを奪うには至らない。試合はそのままタイムアップ。数的不利の横浜FMは3連勝を逃した。
(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
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