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川崎Fルーキーの18歳、DF松長根悠仁が緊急出動でプロデビュー! 日本代表FW町野と拮抗の競り合いも「フィジカルで負けないように」

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DF松長根悠仁

[3.4 J1第3節 川崎F 1-1 湘南 等々力]

 アクシデントからのプロデビューとなった。川崎フロンターレDF松長根悠仁は後半11分、DFジェジエウの負傷により緊急出場。川崎F U-18から今季トップ昇格を果たした18歳がピッチを踏んだ。「すごく楽しかったですけど、自分が入ってすぐに失点してしまった。悔しい思いもあります」と試合を振り返った。

 松長根は4バックの左SBの位置で起用された。すると、さっそく連係プレーを見せる。FWマルシーニョの落としを松長根が収め、FW宮代大聖とのワンツーから相手の最終ラインの裏を狙うFW家長昭博にダイレクトパス。だが、パスの軌道はズレる。「アキさんにちゃんとつけられていたらチャンスだった。そういう細かいところをもっとこだわっていきたい」。

 守備でも好プレーを見せる。後半13分、自陣近くの左サイドでボールを持った松長根は、日本代表FW町野修斗のプレスに遭う。だが、松長根は体を張って巧みなボールキープ。突破を図ろうとしたところを、町野にファウルで止められた。「ああいう選手にもフィジカルコンタクトで負けないように。守備の体づくりをもっとしていかないと感じました」。緊急出動のデビュー戦ながら、自分のできる部分を冷静にこなしていった。

 守備陣の負傷が重なり、松長根の出番が増える可能性も高い。きょうの試合では左SBからスタートし、その後は3バックの左CBとして立ち振る舞った。「もうちょっとチームに何かもたらせてあげることができればよかったけど、まだそういう実力がなかった。また今週からがんばります」。新たな大器は、静かに成長を誓っていた。

(取材・文 石川祐介)
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