大宮が90+4分劇的決勝ゴール!GK笠原もスーパーセーブ連発!降格組・磐田を撃破
[3.11 J2第4節 大宮 1-0 磐田 NACK]
J2リーグは11日、第4節を各地で行い、大宮アルディージャがジュビロ磐田に1-0で勝利した。今季J1から降格してきた磐田に数多くのチャンスを作られたものの、GK笠原昂史がスーパーセーブを連発。後半アディショナルタイム4分にFWアンジェロッティが劇的な決勝ゴールを沈め、2試合ぶりの白星を勝ち取った。
ホームの大宮はDF浦上仁騎が前節・熊本戦の一発退場によって出場停止。DF新里亮が3試合ぶりに先発した。対する磐田は前節の山形戦(◯2-1)で途中交代したDF伊藤槙人がベンチからも外れ、DF中川創が今季初先発を果たした。[スタメン&布陣]
試合の主導権を握ったのはアウェーの磐田。前半3分、FWジャーメイン良のハイプレスから右サイドを駆け上がり、DF鈴木雄斗がクロスボールを送ると、FW杉本健勇のヘッドは枠は外れた。さらに同10分、左サイドを攻め上がったDF松原后のクロスがクリアされたが、こぼれ球を拾ったMF遠藤保仁のミドルシュートがわずかに右に外れた。
なおも攻める磐田は前半12分、遠藤の浮き球を杉本が落とし、FW金子翔太がつなぐと、杉本が受けてバウンド際を左足シュート。しかし、これは左に外れる。同15分、遠藤の左CKをニアでジャーメインがそらし、ファーのMFドゥドゥが右足で狙ったが、今度は笠原のスーパーセーブに阻まれ、またしてもゴールは割れなかった。
その後は徐々に大宮が前進できる時間が長くなり、拮抗した展開に。それでも前半30分、次のチャンスも磐田。左サイドでタメをつくったドゥドゥを起点に左サイドを松原が攻め込み、杉本とのコンビで抜け出した金子がGKとの1対1を迎えたが、またしても笠原のファインセーブに阻まれた。
大宮は直後の前半31分、ようやく最初の決定機。高い位置でのボール奪取から右サイドを攻め込むと、FWアンジェロッティのスルーパスに古巣対戦のFW中野誠也が反応したが、右足シュートはGK梶川裕嗣に阻まれた。その後も大宮の時間帯が続き、アンジェロッティがDFリカルド・グラッサとの見どころあふれるマッチアップを繰り広げていた。
大宮は前半44分、自陣でボールを奪ったDF袴田裕太郎のサイドチェンジは精度を欠き、ドゥドゥにカットされたが、すぐさまMF栗本広輝が奪い返してカウンター攻撃を開始。右サイドに張ったMF柴山昌也がタメを作り、DF岡庭愁人がオーバーラップからグラウンダークロスを送るも、アンジェロッティに惜しくも合わなかった。
前半アディショナルタイムには磐田に立て続けに決定機。同1分、松原のクロスをペナルティエリア内で杉本が収め、落としたボールを金子がつなぐと、混戦にジャーメインが飛び込んだが、袴田に阻まれる。さらに同2分、再び松原のクロスがゴール前に入ると、ドゥドゥが頭で落とし、金子が左足ボレーシュート。だが、またしても笠原が立ちはだかった。
後半も互いに決定機を迎えるが、なかなかシュートには至らないという展開。大宮は同11分、縦パスを受けた中野がペナルティエリア際でグラッサに倒され、良い位置でFKを獲得した。だが、柴山のキックは壁に当たって跳ね返される。同16分には中野を下げ、東洋大から今季加入のFW室井彗佑が送り込まれた。
磐田も後半20分、杉本とジャーメインに代わって静岡学園高出身で2年目のMF古川陽介と、17歳の新高校3年世代にして開幕節で2ゴールを挙げている191cmの長身FW後藤啓介を送り込んだ。後藤は投入直後の同23分、さっそく松原からのクロスを頭で合わせ、枠内にシュートを飛ばしていた。
磐田は後半25分、古川が左サイドでドリブルを仕掛けると、ファウルを誘ってFKを獲得。これを遠藤がゴール前に送り込むも、大宮の守備陣も粘り強く弾き返す。大宮は同28分、柴山と栗本に代わってFW泉澤仁とMF大山啓輔を投入。同29分には敵陣での崩しから岡庭が攻め上がり、MF高柳郁弥とのワンツーから右足を振り抜いたが、惜しくも左に外れた。
磐田は後半37分、遠藤のCKがゴール前を襲うと、グラッサが高い打点からのヘディングシュート。しかし、ここでも笠原のスーパーセーブに阻まれる。さらに同43分、サイドチェンジに反応した古川が得意のキックフェイントで対面の相手を転ばせ、クロスを送ったが、中に合わせることはできなかった。
対する大宮は後半アディショナルタイム1分、自陣でのクリアボールに途中出場のFW河田篤秀が抜け出すと、遅れての対応となった中川が後ろからユニフォームを引っ張って阻止。中川はDOGSO(決定的な得点機会の阻止)で一発レッドカードが提示された。そして大宮はゴール正面でFKを獲得。しかし、アンジェロッティのキックは壁に阻まれた。
それでも最後にドラマが待っていた。後半アディショナルタイム4分、左サイドに開いた泉澤のクロスがファーサイドに向かうと、袴田が頭で折り返し、これにアンジェロッティが反応。ヘディングで押し込み、劇的な決勝ゴールが決まった。そのままタイムアップ。大宮が降格組の磐田から勝ち点3を奪った。
(取材・文 竹内達也)
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J2リーグは11日、第4節を各地で行い、大宮アルディージャがジュビロ磐田に1-0で勝利した。今季J1から降格してきた磐田に数多くのチャンスを作られたものの、GK笠原昂史がスーパーセーブを連発。後半アディショナルタイム4分にFWアンジェロッティが劇的な決勝ゴールを沈め、2試合ぶりの白星を勝ち取った。
ホームの大宮はDF浦上仁騎が前節・熊本戦の一発退場によって出場停止。DF新里亮が3試合ぶりに先発した。対する磐田は前節の山形戦(◯2-1)で途中交代したDF伊藤槙人がベンチからも外れ、DF中川創が今季初先発を果たした。[スタメン&布陣]
試合の主導権を握ったのはアウェーの磐田。前半3分、FWジャーメイン良のハイプレスから右サイドを駆け上がり、DF鈴木雄斗がクロスボールを送ると、FW杉本健勇のヘッドは枠は外れた。さらに同10分、左サイドを攻め上がったDF松原后のクロスがクリアされたが、こぼれ球を拾ったMF遠藤保仁のミドルシュートがわずかに右に外れた。
なおも攻める磐田は前半12分、遠藤の浮き球を杉本が落とし、FW金子翔太がつなぐと、杉本が受けてバウンド際を左足シュート。しかし、これは左に外れる。同15分、遠藤の左CKをニアでジャーメインがそらし、ファーのMFドゥドゥが右足で狙ったが、今度は笠原のスーパーセーブに阻まれ、またしてもゴールは割れなかった。
その後は徐々に大宮が前進できる時間が長くなり、拮抗した展開に。それでも前半30分、次のチャンスも磐田。左サイドでタメをつくったドゥドゥを起点に左サイドを松原が攻め込み、杉本とのコンビで抜け出した金子がGKとの1対1を迎えたが、またしても笠原のファインセーブに阻まれた。
大宮は直後の前半31分、ようやく最初の決定機。高い位置でのボール奪取から右サイドを攻め込むと、FWアンジェロッティのスルーパスに古巣対戦のFW中野誠也が反応したが、右足シュートはGK梶川裕嗣に阻まれた。その後も大宮の時間帯が続き、アンジェロッティがDFリカルド・グラッサとの見どころあふれるマッチアップを繰り広げていた。
大宮は前半44分、自陣でボールを奪ったDF袴田裕太郎のサイドチェンジは精度を欠き、ドゥドゥにカットされたが、すぐさまMF栗本広輝が奪い返してカウンター攻撃を開始。右サイドに張ったMF柴山昌也がタメを作り、DF岡庭愁人がオーバーラップからグラウンダークロスを送るも、アンジェロッティに惜しくも合わなかった。
前半アディショナルタイムには磐田に立て続けに決定機。同1分、松原のクロスをペナルティエリア内で杉本が収め、落としたボールを金子がつなぐと、混戦にジャーメインが飛び込んだが、袴田に阻まれる。さらに同2分、再び松原のクロスがゴール前に入ると、ドゥドゥが頭で落とし、金子が左足ボレーシュート。だが、またしても笠原が立ちはだかった。
後半も互いに決定機を迎えるが、なかなかシュートには至らないという展開。大宮は同11分、縦パスを受けた中野がペナルティエリア際でグラッサに倒され、良い位置でFKを獲得した。だが、柴山のキックは壁に当たって跳ね返される。同16分には中野を下げ、東洋大から今季加入のFW室井彗佑が送り込まれた。
磐田も後半20分、杉本とジャーメインに代わって静岡学園高出身で2年目のMF古川陽介と、17歳の新高校3年世代にして開幕節で2ゴールを挙げている191cmの長身FW後藤啓介を送り込んだ。後藤は投入直後の同23分、さっそく松原からのクロスを頭で合わせ、枠内にシュートを飛ばしていた。
磐田は後半25分、古川が左サイドでドリブルを仕掛けると、ファウルを誘ってFKを獲得。これを遠藤がゴール前に送り込むも、大宮の守備陣も粘り強く弾き返す。大宮は同28分、柴山と栗本に代わってFW泉澤仁とMF大山啓輔を投入。同29分には敵陣での崩しから岡庭が攻め上がり、MF高柳郁弥とのワンツーから右足を振り抜いたが、惜しくも左に外れた。
磐田は後半37分、遠藤のCKがゴール前を襲うと、グラッサが高い打点からのヘディングシュート。しかし、ここでも笠原のスーパーセーブに阻まれる。さらに同43分、サイドチェンジに反応した古川が得意のキックフェイントで対面の相手を転ばせ、クロスを送ったが、中に合わせることはできなかった。
対する大宮は後半アディショナルタイム1分、自陣でのクリアボールに途中出場のFW河田篤秀が抜け出すと、遅れての対応となった中川が後ろからユニフォームを引っ張って阻止。中川はDOGSO(決定的な得点機会の阻止)で一発レッドカードが提示された。そして大宮はゴール正面でFKを獲得。しかし、アンジェロッティのキックは壁に阻まれた。
それでも最後にドラマが待っていた。後半アディショナルタイム4分、左サイドに開いた泉澤のクロスがファーサイドに向かうと、袴田が頭で折り返し、これにアンジェロッティが反応。ヘディングで押し込み、劇的な決勝ゴールが決まった。そのままタイムアップ。大宮が降格組の磐田から勝ち点3を奪った。
(取材・文 竹内達也)
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