beacon

名古屋がユンカー技あり弾など3発完勝!好調続けて2位浮上! 柏は昨年8月から14試合勝利なし

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWキャスパー・ユンカーが先制ゴール

[3.12 J1第4節 柏 0-3 名古屋 三協F柏]

 J1リーグは12日、第4節を各地で行い、名古屋グランパス柏レイソルに3-0で完勝した。前節鳥栖戦の敗戦(●0-1)から立ち直る今季3勝目で、首位の神戸と勝ち点9で並ぶ2位に浮上。一方の柏は昨年8月14日から続く未勝利試合が14(7分7敗)に伸びた。

 ここまで2分1敗と勝利のないホームの柏は、ミスが続いていた20歳GK佐々木雅士の交代を決断し、GK守田達弥を今季初めて先発起用。システムも4-3-3から昨季仕様の3-5-2に変更し、MF山田康太とMF仙頭啓矢がベンチに回り、DF三丸拡とMF高嶺朋樹が先発に復帰した。対する名古屋はDF丸山祐市がベンチスタートとなり、MF和泉竜司が左ウイングバックで先発した。[スタメン&布陣]

 互いに5バックの布陣で拮抗した展開が続いた中、先にチャンスを迎えたのはホームの柏だった。前半10分、DF片山瑛一からのロングフィードが左サイドに通り、古巣対戦の小屋松がペナルティエリア内を打開。ふわりとしたクロスがファーに向かい、MFマテウス・サヴィオには合わなかったが、攻め上がっていた片山のミドルシュートにつなげた。

 前半15分には名古屋も決定機。左で持ち上がったDF藤井陽也のスルーパスに抜け出したFWキャスパー・ユンカーが左足を振り抜いく。だが、これは柏のGK守田が正面で阻止。波状攻撃からMF稲垣祥もボレーで狙ったが、DF立田悠悟に阻まれた。同18分、柏はセットプレー崩れから小屋松もクロスにDF古賀太陽がヘッド。GKランゲラックの正面に飛んだ。

 その後は互いにチャンスのない拮抗した展開が続いたが、前半29分、名古屋はMF米本拓司の縦パスを受けたFW永井謙佑が振り向きざまに意表を突いたシュート。わずかに左に外れたが、惜しい場面だった。さらに同33分、DF野上結貴の浮き球パスに永井が抜け出し、GK守田と1対1。しかし、守田が絶妙なタイミングで飛び出し、スライディング気味に接触した永井にはイエローカードが提示された。

 そうして迎えた前半41分、ついに名古屋が試合を動かした。右サイドのスローインを起点にFWマテウス・カストロが中央に攻め込み、相手ブロックによる浮き球に稲垣が競り勝つと、マテウスのパスをユンカーがペナルティエリア右でトラップ。うまく体勢を整えながら左足をしなやかに振ると、コントロールされたシュートをゴール左隅に流し込んだ。ユンカーは開幕節横浜FC戦以来の今季2ゴール目。さっそく得点力を発揮している。

 ビハインドで後半を迎えた柏はハーフタイム明けに選手交代。MF高嶺朋樹に代わってMF仙頭啓矢を投入した。すると同5分、さっそくビッグチャンス。右サイドの低めに落ちた仙頭が相手の最終ラインの背後にロングフィードを送り込むと、これに細谷が抜け出した。しかし、冷静なトラップから放ったループシュートはランゲラックが難なくセーブ。21歳の若きエースが決定機を逃した。

 すると後半7分、名古屋が再びスコアを動かした。自陣でMF和泉竜司がボールを奪い、永井が右サイドに展開すると、ユンカーが持ち上がって再び左サイドにロングパス。これに大外から反応した永井がペナルティエリア左に侵入し、うまく巻いたシュートをゴール右隅に流し込んだ。永井も第2節の京都戦に続く今季2ゴール目となった。

 なおも攻める名古屋は後半19分、自陣での藤井のロングフィードにユンカーが抜け出し、かかとでの巧みなトラップからゴール前に侵入。ふわりと浮かせたシュートはGK守田に阻まれ、枠を外れたように思われたが、ゴールキックとなった。対する柏も同20分、サヴィオの縦パスを受けた細谷が右に持ち出し、右足を振り抜いたが、シュートは左に外れていった。

 すると後半25分、またしても柏の決定機直後に名古屋が試合を動かす。稲垣の果敢なパスカットを起点にカウンター攻撃をスタートすると、MF森下龍矢が右サイドを猛烈なスピードで突破し、ゴール前にグラウンダークロスを供給。これを処理しようとした立田と守田が交錯し、処理し切れなかったボールがゴールに転がってオウンゴールとなった。

 3点ビハインドとなった柏はエースの細谷、途中出場の18歳FW山本桜大、今季新加入の山田がなんとかゴールに迫ろうと試みるも、名古屋はDF中谷進之介を中心とする守備陣がスキを見せずに対応。名古屋は終盤、丸山を投入するなど盤石の試合運びで時間を進め、そのままタイムアップを迎えた。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ
●[J1]第4節 スコア速報

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP