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とっさの技あり弾!! 名古屋加入後2点目のFWユンカー「直感に従っただけ」

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FWキャスパー・ユンカー

[3.12 J1第4節 柏 0-3 名古屋 三協F柏]

 小さく振った左足から放たれたボールは決して勢いのあるものではなかったが、ちょうどGKの手の届かないコースを通ってゴールマウスに吸い込まれていった。名古屋グランパスが3-0で完勝したJ1第4節、その口火を切る“技あり”のゴールを決めたのは今季浦和レッズから加入したFWキャスパー・ユンカーだった。

 0-0で迎えた前半41分、FWマテウス・カストロからのアバウトなパスを左足先でコツンと収めると、一度もゴールを見ずに左足を素早く振った。「状況は見ていなくて、直感に従ったシュートだった」。柏GK守田達弥も懸命に反応したが、小さくバウンドしたボールに一歩届かず、そのままゴールネットを揺らした。

「それを導く上では経験値が大きかった。あの状況でシュートを打つのは自分が今までやってきたことなので、その直感に従ってシュートを打っただけ」。開幕節の横浜FC戦に続いて今季2ゴール目。浦和時代から随所に見せていたシュートセンスの高さを新天地でもあらためて表現してみせた。

 後半7分には右サイドに幅を取って味方の攻め上がりを促し、冷静なサイドチェンジでFW永井謙佑の追加点もアシスト。「ハーフタイムで米本(拓司)選手と『ボールを奪った後にもっと前にプレーしないといけない』と話していた」のを伏線に、前線の3人が噛み合ったカウンター攻撃だった。

「自分が受けた時に前にスペースがあったので運ぶと、マテウス選手が相手を引きつけるランニングをしてくれたおかげで背後に来た永井選手に時間とスペースが生まれた。狙っていたカウンターアタックができたし、永井選手がクオリティーを発揮してくれた」

 そう振り返ったユンカーは「鳥栖戦の反省点として前線の3人のコンビネーションを改善しないといけないとチームとしてやってきた中、今日の試合に関しては3人の関係性が非常に良かった」と手応えをアピール。「ただこの3人のクオリティーに鑑みればもっと素晴らしい攻撃ができてくる。もっと精度を高めていきたい」と期待も口にした。

(取材・文 竹内達也)
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