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磐田&清水の“静岡ダービー”は打ち合いに…J1復帰を争うライバル同士の一戦は2-2のドロー決着

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[3.18 J2第5節 磐田 2-2 清水 エコパ]

 J2リーグは18日、第5節を開催した。ジュビロ磐田のホームで行われた清水エスパルスとの試合は、2-2のドロー決着。勝ち点1を分け合っている。

 今季ここまで1勝1分2敗で15位に位置する磐田と、開幕から4戦連続の引き分けで14位に付ける清水。互いに1年でのJ1復帰を目指すシーズンで苦戦する中、エコパスタジアムで2023年最初の“静岡ダービー”を戦った。

 試合は開始早々にスコアが動く。磐田は前半2分、MFジャーメイン良からのボールででディフェンスラインの背後に抜け出したFW後藤啓介が左足を振り抜きネットを揺らした。開幕戦で2得点の衝撃デビューを果たした高校2年生、17歳のルーキーが、カタールW杯で日本のゴールを守ったGK権田修一から今季3点目となるゴールを奪い、先制点を挙げた。

 1点ビハインドとなった清水は、そこから反撃に向けて攻勢に転じる。FWチアゴ・サンタナをターゲットに攻撃を仕掛けると、前半12分には左サイドのクロスからDF岸本武流が右足ボレーシュート。同15分には、DF山原怜音がミドルシュートでゴールを狙ったが、どちらも枠を捉えることはできなかった。

 その後も清水の攻撃の時間が続くが、クロスボールに対してはGK梶川裕嗣が冷静な対応を見せてチャンスを潰す。ただ、ボールが前線に運べず、自陣でのプレータイムが増えていく。前半36分にはボックス内で決定機を迎えるも、MF松本昌也のシュートは権田がストップ。追加点とはならなかった。

 すると、清水が前半のうちに試合を振り出しに戻した。同42分、敵陣真ん中付近でボールを受けたFWディサロ燦シルヴァーノが前線に縦パスを入れると、MF西澤健太が反転気味にすぐさま前へ。ペナルティエリア手前でフリーととなったT・サンタナが2タッチ目で左足を振り抜き、ゴール左上に鋭いシュートを叩き込んだ。

 試合は、1-1で前半を折り返すと、後半立ち上がりから攻撃の手を強めた清水とテンポ良くボールを運び、ゴール前に侵入していった磐田が次の1点を狙い、一進一退の攻防となった。清水は同10分を過ぎた時間帯にディサロ、MF西澤健太が果敢に足を振っていったが、ここは梶川が好セーブ。追加点を許さない。

 すると、磐田が後半21分に勝ち越しゴールを挙げる。ジャーメインが右サイドから攻め込むと、ペナルティエリア内に切り込んですぐにボールを奪われるも、権田のパスミスが右サイドでフリーのDF鈴木雄斗の元に。右足であげたクロスに松本がヘディング弾。相手の守備の陣形が崩れたところを上手く突き、ファーサイドからゴールに押し込んだ。

 今季初勝利に2点が必要となった清水。後半33分に選手交代を行い、山原、西澤、ディサロに代えてDF吉田豊、MF乾貴士、FWオ・セフンがピッチへ送り込んだ。同35分には、MF中山克広のクロスをオ・セフンが頭で叩いたが、梶川がビッグセーブ。ライン上で弾き出され、ゴールとはならない。

 それでも清水のエースが再び奪った。後半42分、最終ラインのDF高橋祐治からロングボールが入ると、オ・セフン、T・サンタナと頭で繋がったボールがペナルティエリア内で相手のミスを誘い、再びT・サンタナの元へ。左足でゴールに突き刺し、同点弾を挙げた。白熱したダービー戦は打ち合いの末、2-2でタイムアップ。互いに勝ち点3を積み上げることはできなかった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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