好調浦和が止まらない!3発圧勝で破竹の4連勝! 柏は昨夏から16戦勝ちなし
[3.31 J1第6節 柏 0-3 浦和 三協F柏]
J1リーグは31日、第6節を各地で行い、浦和レッズが柏レイソルを3-0で破った。マチェイ・スコルジャ新監督のもと開幕2連敗スタートとなった浦和だったが、破竹の4連勝で暫定2位に浮上。対する柏は今季未勝利が続いており、昨夏からの連続勝ちなし試合が「16」となった。
国際Aマッチウィーク明け最初のJ1リーグ戦。柏は前節の広島戦(●0-1)から先発4人を入れ替え、MF戸嶋祥郎、MF小屋松知哉、MFマテウス・サヴィオ、MF仙頭啓矢が新たに入り、U-22日本代表で欧州遠征に参加していたエースFW細谷真大とGK佐々木雅士はベンチに控えた。対する浦和は先発変更なし。同じく欧州遠征に帯同していたGK鈴木彩艶もベンチスタートとなった。[スタメン&布陣]
開始30秒、さっそく浦和に絶好のチャンス。右サイドのスローインをFW興梠慎三が収めて落とすと、MF小泉佳穂がペナルティエリア外から左足を振り抜く。だが、このボレーシュートは右ポストに直撃。前半2分、柏もDF田中隼人の縦パスを受けた仙頭が相手の背後に送ると、FWフロートがこれに抜け出すも、浦和GK西川周作が飛び出してクリアした。
その後は拮抗した展開が続いたが、柏は前半14分にも決定機。左CKを仙頭がファーサイドに送ると、飛び込んだDF土屋匠のヘッドは空振りに終わったが、さらに外で待っていたサヴィオがボレーシュート。これは相手に阻まれるも、同16分には戸嶋のクロスのこぼれ球を拾った小屋松が強烈なボレーシュートでゴール右をかすめた。
浦和も前半21分、加入後初の日立台凱旋となった柏アカデミー出身DF酒井宏樹のスルーパスに興梠が抜け出し、グラウンダークロスを送り込むも、土屋のカバーリングに阻まれる。同22分にはMF岩尾憲の右CKをニアで興梠がフリックし、ファーの酒井が高い打点からヘディングシュートを狙ったが、これはGK守田達弥のファインセーブに遭った。
全体としては浦和がボールを握る時間が続くものの、際立ったのは柏の守備。最前線のフロートで牽制しながら仙頭、サヴィオ、小屋松が出足よく追いかけ、中央に構えるMF高嶺朋樹との5枚で浦和の効果的なビルドアップを許さない。前半38分、高嶺が興梠からボールを奪ってすぐさま右に展開すると、抜け出したサヴィオがクロス。だが、絶妙なタイミングで飛び出した西川にキャッチされた。
浦和も直後の前半39分、小泉の浮き球パスを興梠がヒールで落とし、MF関根貴大がダイレクトで左足一閃。だが、これは土屋のブロックに阻止され、久々のビッグチャンスを活かせなかった。柏は同43分、DF三丸拡のFKのこぼれ球をエリア外で待っていた小屋松が拾い、右足ミドルシュートでゴールを狙ったが、わずかに右に外れた。
するとそのまま前半が終わるかと思われた45分、ついに試合が動いた。浦和はDFマリウス・ホイブラーテンのロングキックを左大外に走ったDF明本考浩が頭で落とし、内側で受けた関根がドリブルでエリア内を打開。左足で折り返しのパスを送ると、これを受けた興梠が見事なターンとフェイントで田中をかわし、左足で冷静にねじ込んだ。興梠はこれが札幌への期限付き移籍からの復帰後初ゴール。J1通算164点となった。
そのまま迎えた後半5分、柏は右サイドを駆け上がったサヴィオのクロスにフロートが反応し、ホイブラーテンを背中で弾き飛ばしながら左足で狙ったが、うまくミートせず。浦和は同13分、自陣ビルドアップから小泉が右のハーフスペースで受け、スルーパスから酒井が突破。鋭いクロスでゴール前を襲ったが、DF古賀太陽のカバーリングに防がれた。
浦和は後半17分、興梠に代わってFWブライアン・リンセンを投入。対する柏は同18分、戸嶋に代わって柏U-18から昇格1年目のMFモハマドファルザン佐名を入れた。モハマドは前節の終了間際にJ1デビューを飾っていたが、この日はより長いプレータイムを与えられた。さらに柏は同24分、フロートと小屋松に代わって細谷とMF山田康太を投入し、逆転へのカードを切った。
そのまま勢いを強める柏は後半26分、サヴィオから細谷へのスルーパスで右サイドを前進すると、相手のクリアを拾ったサヴィオが左足でミドルシュート。スタンドは大きく沸いたが、わずかに左に外れた。浦和は同27分、小泉と関根に代わってMF安居海渡とMFアレックス・シャルクを投入。シャルクは今季のJ1リーグ戦初出場となった。
すると後半31分、浦和がリードを広げた。GK西川を起点としたビルドアップで右サイドを打開し、大久保がMF伊藤敦樹とのワンツーで中央突破。スルーパスは土屋に阻まれたかのように思われたが、中途半端になったボールをシャルクが拾い、右足でゴール左隅に突き刺した。シャルクは昨季の加入以来これで2ゴール目。昨季も第29節の柏戦で得点しており、柏キラーぶりを発揮した。
さらに後半36分、浦和がまたもゴールを重ねた。中盤で巧みにパスを引き出した安居が明本とのワンツーで左サイドを打開すると、スルーパスを受けた大久保がヒールパス。これを受けたシャルクがゴール前にクロスを送り、攻撃参加していた明本がアクロバティックな左足シュートでねじ込んだ。明本は前節の新潟戦(◯2-1)に続いて2戦連発。チーム初の複数得点者となった。
終盤は柏が攻め込む場面もあったが、試合はそのままタイムアップ。新生浦和が大観衆の日立台でも圧巻の強さを見せ、4連勝を飾った。首位のヴィッセル神戸(1試合未消化)と勝ち点12で並び、暫定2位に立った。
(取材・文 竹内達也)
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J1リーグは31日、第6節を各地で行い、浦和レッズが柏レイソルを3-0で破った。マチェイ・スコルジャ新監督のもと開幕2連敗スタートとなった浦和だったが、破竹の4連勝で暫定2位に浮上。対する柏は今季未勝利が続いており、昨夏からの連続勝ちなし試合が「16」となった。
国際Aマッチウィーク明け最初のJ1リーグ戦。柏は前節の広島戦(●0-1)から先発4人を入れ替え、MF戸嶋祥郎、MF小屋松知哉、MFマテウス・サヴィオ、MF仙頭啓矢が新たに入り、U-22日本代表で欧州遠征に参加していたエースFW細谷真大とGK佐々木雅士はベンチに控えた。対する浦和は先発変更なし。同じく欧州遠征に帯同していたGK鈴木彩艶もベンチスタートとなった。[スタメン&布陣]
開始30秒、さっそく浦和に絶好のチャンス。右サイドのスローインをFW興梠慎三が収めて落とすと、MF小泉佳穂がペナルティエリア外から左足を振り抜く。だが、このボレーシュートは右ポストに直撃。前半2分、柏もDF田中隼人の縦パスを受けた仙頭が相手の背後に送ると、FWフロートがこれに抜け出すも、浦和GK西川周作が飛び出してクリアした。
その後は拮抗した展開が続いたが、柏は前半14分にも決定機。左CKを仙頭がファーサイドに送ると、飛び込んだDF土屋匠のヘッドは空振りに終わったが、さらに外で待っていたサヴィオがボレーシュート。これは相手に阻まれるも、同16分には戸嶋のクロスのこぼれ球を拾った小屋松が強烈なボレーシュートでゴール右をかすめた。
浦和も前半21分、加入後初の日立台凱旋となった柏アカデミー出身DF酒井宏樹のスルーパスに興梠が抜け出し、グラウンダークロスを送り込むも、土屋のカバーリングに阻まれる。同22分にはMF岩尾憲の右CKをニアで興梠がフリックし、ファーの酒井が高い打点からヘディングシュートを狙ったが、これはGK守田達弥のファインセーブに遭った。
全体としては浦和がボールを握る時間が続くものの、際立ったのは柏の守備。最前線のフロートで牽制しながら仙頭、サヴィオ、小屋松が出足よく追いかけ、中央に構えるMF高嶺朋樹との5枚で浦和の効果的なビルドアップを許さない。前半38分、高嶺が興梠からボールを奪ってすぐさま右に展開すると、抜け出したサヴィオがクロス。だが、絶妙なタイミングで飛び出した西川にキャッチされた。
浦和も直後の前半39分、小泉の浮き球パスを興梠がヒールで落とし、MF関根貴大がダイレクトで左足一閃。だが、これは土屋のブロックに阻止され、久々のビッグチャンスを活かせなかった。柏は同43分、DF三丸拡のFKのこぼれ球をエリア外で待っていた小屋松が拾い、右足ミドルシュートでゴールを狙ったが、わずかに右に外れた。
するとそのまま前半が終わるかと思われた45分、ついに試合が動いた。浦和はDFマリウス・ホイブラーテンのロングキックを左大外に走ったDF明本考浩が頭で落とし、内側で受けた関根がドリブルでエリア内を打開。左足で折り返しのパスを送ると、これを受けた興梠が見事なターンとフェイントで田中をかわし、左足で冷静にねじ込んだ。興梠はこれが札幌への期限付き移籍からの復帰後初ゴール。J1通算164点となった。
そのまま迎えた後半5分、柏は右サイドを駆け上がったサヴィオのクロスにフロートが反応し、ホイブラーテンを背中で弾き飛ばしながら左足で狙ったが、うまくミートせず。浦和は同13分、自陣ビルドアップから小泉が右のハーフスペースで受け、スルーパスから酒井が突破。鋭いクロスでゴール前を襲ったが、DF古賀太陽のカバーリングに防がれた。
浦和は後半17分、興梠に代わってFWブライアン・リンセンを投入。対する柏は同18分、戸嶋に代わって柏U-18から昇格1年目のMFモハマドファルザン佐名を入れた。モハマドは前節の終了間際にJ1デビューを飾っていたが、この日はより長いプレータイムを与えられた。さらに柏は同24分、フロートと小屋松に代わって細谷とMF山田康太を投入し、逆転へのカードを切った。
そのまま勢いを強める柏は後半26分、サヴィオから細谷へのスルーパスで右サイドを前進すると、相手のクリアを拾ったサヴィオが左足でミドルシュート。スタンドは大きく沸いたが、わずかに左に外れた。浦和は同27分、小泉と関根に代わってMF安居海渡とMFアレックス・シャルクを投入。シャルクは今季のJ1リーグ戦初出場となった。
すると後半31分、浦和がリードを広げた。GK西川を起点としたビルドアップで右サイドを打開し、大久保がMF伊藤敦樹とのワンツーで中央突破。スルーパスは土屋に阻まれたかのように思われたが、中途半端になったボールをシャルクが拾い、右足でゴール左隅に突き刺した。シャルクは昨季の加入以来これで2ゴール目。昨季も第29節の柏戦で得点しており、柏キラーぶりを発揮した。
さらに後半36分、浦和がまたもゴールを重ねた。中盤で巧みにパスを引き出した安居が明本とのワンツーで左サイドを打開すると、スルーパスを受けた大久保がヒールパス。これを受けたシャルクがゴール前にクロスを送り、攻撃参加していた明本がアクロバティックな左足シュートでねじ込んだ。明本は前節の新潟戦(◯2-1)に続いて2戦連発。チーム初の複数得点者となった。
終盤は柏が攻め込む場面もあったが、試合はそのままタイムアップ。新生浦和が大観衆の日立台でも圧巻の強さを見せ、4連勝を飾った。首位のヴィッセル神戸(1試合未消化)と勝ち点12で並び、暫定2位に立った。
(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
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