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弁護士目指す“文武両道”ルーキーがJ1初先発! 横浜FC林幸多郎「もう一つインパクトあるプレーを」

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横浜FCのDF林幸多郎

[4.1 J1第6節 横浜FC 1-1 福岡 ニッパツ]

 “文武両道”として知られる大卒ルーキーがまた一つ、プロサッカー選手としての階段を登った。明治大出身1年目の横浜FCのDF林幸多郎はこの日、左サイドバックでJ1リーグ初先発。序盤はリスクを避けたプレーで安定感をもたらすと、時間を経るごとに高い位置でも存在感を発揮できるようになり、後半の攻勢を牽引していた。

 すでにルヴァン杯2試合で右サイドバックでの先発を経験しており、「特に初スタメンというのは気にしていなくて、チームのために勝ちたいというシンプルな思いと意気込みで臨んでいた」という林。それでも客観的に見れば、主力が居並ぶJ1リーグ戦での先発は一歩前進と言える。

 ピッチ上のパフォーマンスでも、先発起用されるに値する働きを見せていた。序盤は対面のDF湯澤聖人に手を焼く部分もあったが、時間が経つごとに押し返せる場面が増加。後半22分には鋭い攻撃参加から左サイドを攻め込み、ペナルティエリア際での横断攻撃からFW山下諒也のシュートに繋げて見せた。

「相手が少し体力が落ちてきて間延びしてきたところで、自分の特徴は走るところなので、ボールを前に運ぶというところは出せたと思う」。プロの舞台でもすでに強みを活かせる水準には到達。いまは「何回か攻撃の起点になるところはあったけど、崩し切るところまではできなかったので、そこがチームとしても個人としても課題」と次のフェーズを意識しているようだ。

「プロに入ってまずは試合に絡むことが一つの目標だったので、それはクリアできていると思うけど、その中でもう一つインパクトあるプレーだったり、そういう部分はまだまだできると思う」

 そう語った林は「ベースのところは明治大学で培ってきたものがあって、それは強みにしているところだけど、一個のパス、一個のドリブル、一個のシュートなど印象に残るようなプレーをするために練習から意識してやっていきたい」とさらなるレベルアップを誓っていた。

 また林は今季の開幕前に司法試験を目指していることを明かし、“文武両道”Jリーガーとしても話題を呼んだ。いまはプロ1年目を充実させることに集中しているが、早くて来年夏にも予備試験に挑む予定。サッカーと勉学の両立に向けて「サッカーが第一というのは仕事なので考えているけど、その中で時間を見つけて勉強を続けていきたい」と意気込みも語った。

(取材・文 竹内達也)
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