beacon

横浜FMが本拠地ダービー恒例の完勝劇!! ブラジルトリオが後半だけで5発、ホーム横浜FC戦は通算4戦22ゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWエウベル、FWアンデルソン・ロペスが揃って2ゴール

[4.8 J1第7節 横浜FM 5-0 横浜FC 日産ス]

 J1リーグは8日、第7節を日産スタジアムで行い、横浜F・マリノス横浜FCが対戦した。雨中の横浜ダービーは横浜FCが前半にカウンターから多くのチャンスをつくったが、なかなか決め切れずにいると、横浜FMが後半だけで5ゴールを奪って5-0で完勝。ホームでのダービー全勝をキープし、J1での通算成績を4勝1分2敗とした。

 ホームの横浜FMは前節のC大阪戦(●0-2)から先発3人を変更。日本代表FW西村拓真がメンバーを外れ、MFマルコス・ジュニオールがトップ下で今季初先発した他、DF角田涼太朗が代表活動直前の負傷から復帰し、U-20日本代表のMF山根陸は右SBで初めて先発起用された。対する横浜FCは前節の福岡戦(△1-1)から1人を入れ替え、DF中村拓海に代わってDF和田拓也が左SBで先発。DF林幸多郎が右SBに回った。[スタメン&布陣]

 前半6分、ホームの横浜FMがさっそく決定機を作った。内側に絞って受けたDF永戸勝也のロングフィードが右サイドに通り、MF水沼宏太がタメを作って中に渡すと、これに飛び込んだ山根が右足一閃。強烈なシュートをゴール左隅に突き刺した。SBを巧みに使った攻撃での先制点かと思われたが、ここでVARが介入。水沼にオフサイドがあったとして、ゴールは認められなかった。

 その後は横浜FCがコンパクトな守備ブロックで横浜FMの攻撃を阻み、カウンター攻撃からチャンスを量産。前半15分にはMF近藤友喜のクロスからMF坂本亘基がシュートを放つと、同17分には林のクロスから小川がヘディングシュートで狙う。同21分にも背番号10のMFカプリーニの浮き球パスに近藤が抜け出し、左右の味方を使いながら左足一閃。だが、いずれもゴールを破るには至らなかった。

 横浜FMは前半30分、左サイドを突破したFWエウベルのクロスはFWアンデルソン・ロペスに合わなかったが、そこからようやく攻撃の形を作れるようになり、同36分にもA・ロペスのポストプレーからマルコスが惜しい左足シュート。同43分には敵陣左でのFKを永戸がゴール前に送り、こぼれ球に角田が合わせたが、これはDFンドカ・ボニフェイスのスーパークリアに阻まれ、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 横浜FMは後半開始時、前半終了間際にイエローカードを受けたMF渡辺皓太に代わってMF藤田譲瑠チマを投入。すると後半2分、すぐに試合を動かした。右寄りでの攻撃は藤田のパスがカットされたが、相手のDF和田拓也がもたついたところをマルコスがカット。速攻からA・ロペスとのワンツーで最終局面を打開し、冷静にネットを揺らした。

 マルコスは5日のルヴァン杯札幌戦(◯2-1)に続いて公式戦2試合連続ゴール。J1リーグ戦では2021年11月6日の第35節FC東京戦(◯8-0)以来、約1年半ぶりのゴールとなった。また横浜ダービーでは2020年から出場全4試合でいずれも得点している。ゴール後には真っ先にゴール裏サポーターのもとに向かい、膝をついて深く礼したあと、おなじみの“かめはめ波”パフォーマンスも披露した。

 その後はほぼ一方的に横浜FMが攻め続け、後半18分に追加点。右サイドの内側を山根が攻め上がり、マルコスがエリア外でパスを受けると、シュートを打つと見せかけて左サイドに送る。これを受けたエウベルが左を突破し、折り返しのパスにA・ロペスがニアサイドで反応。冷静にネットを揺らし、4試合ぶりとなる今季3ゴール目を奪った。

 なおも止まらない横浜FMは後半23分、右サイドを攻め上がったMF水沼宏太のクロスにエウベルが反応し、ダイレクトシュートがDF吉野恭平に当たってゴールイン。さらに同29分にもカウンターから水沼がクロスを送り、エウベルが決めて瞬く間に4-0とした。エウベルは開幕節川崎F戦(◯2-1)でも1ゴールを決めており、今季の得点はいずれも神奈川ダービーで挙げたものとなった。

 さらに後半45分、横浜FMは左からのクロスをA・ロペスがヘディングで押し込んで5-0。横浜FMはホームのダービーで2007年に8-1、20年に4-0、21年に5-0でそれぞれ勝利しており、今季も恒例のゴールラッシュが炸裂。終盤には立て続けの選手交代で磐田から移籍してきたFW杉本健勇が加入後初出場を飾るなど、今後に向けたテストの起用も行いつつ、無失点のまま試合を締めくくった。敗れた横浜FCは今季未勝利が続いている。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP