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激しい打ち合いはドロー! FC東京は仲川先制ゴールも湘南の杉岡&タリク弾で逆転許し…最後はエンリケ弾で痛み分け

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FC東京は先制ゴールもドローに終わる

[4.9 J1第7節 FC東京 2-2 湘南 味スタ]

 J1リーグは9日に第7節を行った。FC東京湘南ベルマーレの対戦は、2-2のドロー。1-1で迎えた後半9分、湘南はMFタリクのゴールで一時逆転に成功するが、FC東京も同20分にDFエンリケ・トレヴィザンが同点ゴール。激しい打ち合いに決着はつかなかった。

 4月の公式戦ではFC東京が2連敗を喫し、湘南が大量得点で2連勝と明暗分かれる結果となった。同勝ち点8で順位で並ぶ両者が、今後の勢いを左右する大一番に臨む。

 FC東京は先発を4人変更し、ベンチメンバーにも負傷から復帰した選手が入る。4-1-2-3の布陣を敷き、GKはヤクブ・スウォビィク、4バックは左からDF徳元悠平、エンリケ、DF木本恭生、DF中村帆高。アンカーはMF東慶悟、インサイドハーフはMF松木玖生、MF小泉慶。前線3枚は左からFW俵積田晃太、FWディエゴ・オリヴェイラ、FW仲川輝人が入った。

 湘南は先発を1人のみ変更する。3-1-4-2の布陣で、GKは富居大樹、3バックは左からDF舘幸希、DF大岩一貴、DF杉岡大暉。アンカーにMF永木亮太、左WBにMF中野嘉大、右WBにMF石原広教。2シャドーにタリクとMF平岡大陽。2トップはFW阿部浩之とFW町野修斗となった。[両スタメン&布陣]

 開始早々、両者ともに決定機を作る。FC東京は前半1分、徳元が中盤から左足シュートを放つが、GK富居にセーブされる。一方、湘南は同2分に町野が左サイドから折り返すと、GKスウォビィクにはじかれたこぼれ球を阿部が右足シュート。しかしクロスバーを強打し、ゴールとはならなかった。

 FC東京は前半14分、右サイドの中村がボールをキープしながら反転してマークをかわし切ると、最前線にスルーパスを出す。反応したD・オリヴェイラが相手の最終ラインを抜け出す。PA右から右足シュートを放つも、GK富居に阻まれた。

 その後は湘南がペースを握る。前半24分には後方からのロングフィードが中盤の競り合いでこぼれると、平岡がボールを奪取。一気に加速し、最前線を駆け抜けてPA左から左足シュートを放つが、威力なくGKスウォビィクに止められた。

 流れを奪われたFC東京だが、一瞬の隙を突いてゴールネットを揺らす。右サイドから仲川が中央に入れると、松木がPA内でトラップしながらPA右に前進。右足シュートはGK富居にはじかれたが、こぼれ球を仲川が押し込む。今季2点目で先制ゴールを奪った。

 先制を許した湘南はその後から攻勢を強める。前半32分には平岡がPA左でボールを収め、反転シュートもGKスウォビィクにセーブされる。同38分には永木の縦パスのこぼれ球を、タリクがPA内から右足シュート。しかし、これもGKスウォビィクのスーパーセーブに遭った。

 前半はFC東京が1-0のリードで折り返す。ハーフタイムには両者が交代カードを切り、FC東京は俵積田に代えてMF渡邊凌磨を投入。湘南は永木を下げ、新加入MF奥野耕平がリーグ戦初出場でピッチに出た。

 交代カードがさっそくチャンスを作る。FC東京は後半5分、仲川がドリブルから左横にパス。渡邊が左足ミドルでゴールを狙ったが、低い弾道は惜しくもポスト左を直撃した。

 後半10分、湘南が怒涛の反撃に出る。GKスウォビィクのパスミスをカットした平岡がPA左まで進入して左足シュート。だがGKスウォビィクの好セーブに遭う。すると直後の左CKで待望の同点ゴール。ショートコーナーから中野がカットインで右足シュートを放つと、PA中央の杉岡がワンタッチ。今季初得点をゴールに流し込み、同点に追いついてみせた。

 FC東京は後半13分、D・オリヴェイラがゴールネットを揺らすがオフサイド。すると、今度は湘南が反撃のターンに出る。同14分、GKからのビルドアップを平岡が高い位置のプレスで奪う。ボールを拾った町野が左サイドに展開。阿部がPA中央に折り返すと、タリクがワンタッチで仕留める。湘南が2-1と逆転に成功した。

 追いかけるFC東京は後半18分に3枚替え。東、仲川、中村を下げ、MF安部柊斗、MF渡邊凌磨、FWアダイウトンが入る。すると、この交代策が的中。同20分、松木がFKから左サイドにパス。アダイウトンが精度の高いクロスを上げると、ファーサイドのエンリケが高い打点からヘディングシュートを叩き込む。今季リーグ戦初ゴールで2-2と再び同点にした。

 決勝ゴールをめぐり、両者一進一退の攻防を繰り広げる。湘南は後半36分、タリクに代えてMF山田直輝を入れる。同41分には阿部が下がり、FW鈴木章斗が入った。

 試合はそのまま決着つかず、2-2で終了。両者勝ち点1を分け合う形となった。

(取材・文 石川祐介)
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