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17試合ぶり白星、キャプテン古賀太陽は柏サポーターに深謝「ここから勝利を積み重ねていけるように」

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相性の悪い鹿島から1-0の勝利をつかんだ

[4.9 J1第7節 柏 1-0 鹿島 三協F柏]

 柏レイソルのホーム、“日立台”に勝利の凱歌が戻ってきた。柏は、昨シーズンから続いていた16戦未勝利という苦しい状況をようやく抜け出した。最後の勝利からは、2022年8月6日の第24節・京都戦(○2-1)以来249日ぶり。ホームでの勝利に限れば、2022年7月16日の第22節・札幌戦(○1-0)以来267日ぶりのことだった。

 今シーズンからキャプテンという重責も担い、未勝利の16試合で唯一フル出場を果たしているDF古賀太陽は、「本当にここまで長かったっていうのは素直に感じますし、ひとつ勝てたっていうところはホッとする気持ちもあります」と安堵した。しかし、少し表情をゆるめたのも束の間、「下から2番目の順位には変わりない」と、勝ち点5で17位に沈む現状を直視する。

「ここまで取りこぼした勝ち点は、ここからどんどん勝利積み重ねていかないと取り返せない。次に繋げないとっていう危機感のほうが強いです」。古賀はあくまで1勝だと気を引き締める。

 苦しい思いをしながら戦っていたのは、選手やスタッフだけではなくサポーターも同じだ。勝利の瞬間、涙を流すサポーターも見られた。「アップの時点から、後押ししてくれてる感じはすごく伝わりました」と古賀は“日立台”の雰囲気に熱気を感じたといい、MF戸嶋祥郎は「アップが終わった後のロッカーもいい雰囲気」のまま試合に入ることができたという。

「ここまでつらい、苦しい時間を過ごさせてしまったのは、本当に申し訳ないですけど、ここから勝利を積み重ねていけるように、サポーターの皆さんのために頑張りたいと思います」。キャプテンはサポーターへと誓いをたてる。

 17試合ぶりの勝利に加えて、5試合ぶりの得点、今季初の無失点とポジティブな側面も見られた。守備の中心を担う古賀は、「押し込まれる時間が長かったなかで、ゼロで終われたのは収穫」と口にしながらも、「もっともっと自分たちが攻撃する時間も長くしていかないと。毎試合こういう試合をしていると自分たちもキツいので、課題が山積み」と勝ち点を積み上げるために必要なことを明かした。

(取材・文 奥山典幸)
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