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大迫&武藤揃って2発!!神戸が首位キープ!! 鹿島は屈辱の5失点で泥沼4連敗

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FW大迫勇也が2ゴール

[4.15 J1第8節 鹿島 1-5 神戸 カシマ]

 J1リーグは15日、第8節を各地で行い、首位のヴィッセル神戸鹿島アントラーズを5ー1で破った。昨季もカシマで得点していた古巣対戦のFW大迫勇也とFW武藤嘉紀がそれぞれ2ゴールの大活躍を見せ、単独首位をキープ。一方、昨年8月14日の昨季第25節福岡戦(○2-0)を最後に7試合カシマでの勝ちがない鹿島は、2020年開幕節〜第4節以来3年ぶりの4連敗となった。

 ホームの鹿島は前節の柏戦(●0-1)から先発5人を一気に変更。負傷離脱が発表されたMF佐野海舟らが外れ、DF広瀬陸斗、MF荒木遼太郎、MF松村優太が今季初先発を果たした。対する神戸は前節の新潟戦(△0-0)と同じスターティングメンバーを並べた。[スタメン&布陣]

 試合は互いにシンプルな縦へのフィードを多用し、局面のバトルが相次ぐ展開。鹿島はFW鈴木優磨、神戸は大迫にボールを集めて戦況打開を狙うが、守備陣の集中力も高く、なかなか流れの中からチャンスを作ることはできない。それでも前半24分、ボールを握りながら徐々に攻め込み始めた神戸はDF初瀬亮の左CKに大迫が反応。後ろに倒れ込みながらのヘディングシュートでゴール右隅にねじ込んだ。

 なおも攻める神戸は前半27分、安定したパスワークで鹿島のプレッシャーをかわし、左サイドにボールを展開すると、初瀬のクロスにMF井出遥也がニアサイドで反応。だが、うまく軌道を変えたシュートはGK早川友基にブロックされた。同40分、神戸は右サイドでのFKを初瀬がファーに配球。DF山川哲史の折り返しに大迫、武藤が立て続けに飛び込んだが、ここも早川が立ちはだかった。

 それでも前半アディショナルタイム1分、神戸は最前線で大迫が収めて相手に次々に寄せられながらもボールをキープし、左サイドに展開。ここにMF齊藤未月が飛び出して深さを作り、ゴール前にクロスを送ると、これに反応した武藤が強烈なヘディングシュートでネットを揺らした。そのまま前半は終了。大迫と武藤、二人の元日本代表ストライカーの得点により、神戸が2-0でリードして試合を折り返した。

 なおも止まらない神戸は後半開始早々、大迫のボール奪取を起点とした左サイド攻撃は不発に終わったが、こぼれ球を拾おうとした鹿島MF樋口雄太がペナルティエリア内でハンドの反則。神戸がPKを獲得すると、これを大迫が決め、リードを3点に広げた。大迫は今季初の2得点で今季通算5ゴール目。得点ランキングトップのFW小川航基(横浜FC)とFW町野修斗(湘南)に並んだ。

 その後も一方的な展開は続き、神戸は後半7分、MF汰木康也のクロスから武藤がヘディングシュート。だが、これは早川の正面に飛んでしまう。そこで鹿島は同9分、岩政大樹監督が動いた。広瀬と松村の右サイドコンビを下げ、DF昌子源とMF藤井智也を投入。システムを4-2-3-1から3-4-2-1に変更した。

 すると後半16分、鹿島は最終ラインから持ち上がったDF関川郁万が左に預け、DF安西幸輝が浮き球パスでニアゾーンを攻め上がった荒木に通すと、外で待っていた知念が受けてクロスボールを供給。これをGK前川黛也が強くパンチングし切れず、反対サイドに流れると、藤井の折り返しを受けた樋口がシュート。この軌道上に立っていた鈴木がうまくコースを変えてゴールマウスに流し込んだ。

 鹿島の勢いに押され始めた神戸は後半17分、大迫に代わってFW佐々木大樹を右ウイングに入れ、武藤を前線中央に回した。鹿島も同26分、荒木と安西を下げてMF中村亮太朗とDF溝口修平を投入。19歳の溝口はこれがJ1リーグ戦デビューとなった。ところが直後の27分、次のゴールも神戸。カウンターから左サイドを攻め上がった武藤のクロスに佐々木が頭で合わせ、冷静にネットを揺らした。

 劣勢になりかけていた中でダメ押しゴールを決めた神戸は後半32分、負傷からの復帰途上のDFマテウス・トゥーレルをDF本多勇喜に代わって入れるなど逃げ切り姿勢を強化。鹿島の攻撃をしっかりと耐え抜くと、同40分にはカウンターからの美しいパスワークを武藤が仕上げて5点目を奪った。そのままタイムアップ。鹿島はホームで屈辱の5失点を喫し、これで4連敗となった。

(取材・文 竹内達也)
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