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「インターセプトは常に狙っている」名古屋高速カウンター弾をお膳立て…貫禄のボールハンターMF米本拓司

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MF米本拓司

[4.15 J1第8節 川崎F 1-2 名古屋 等々力]

 名古屋グランパス自慢の強力カウンターが序盤から炸裂した。前半9分にFWキャスパー・ユンカーがゴールを決めて先制ゴール。その得点はMF米本拓司の鋭いボール奪取から始まった。「インターセプトは常に狙っている」と振り返った。

 慎重に試合を運ぶ相手の隙を突いた。前半9分、米本は川崎フロンターレのパス回しを冷静に見る。そして、DF大南拓磨のパスをFW永長鷹虎がダイレクトでDF山根視来に落とした瞬間、ボールハンターが牙を剥いた。「ダイレで一発下げるなと思った」。ボールを奪い切るや、最前線のFW永井謙佑に縦パスを送る。永井の折り返しをユンカーが決め切り、早々の先制ゴールとなった。

「永井選手が速いのであそこに置く感じ。うまくキャスパーに行ってくれたので、狙い通りのゴールだったと思います」。得意のカウンターはその後も川崎Fを脅かした。相手にカウンターを警戒される場面もあったが、それでも米本は「あれを警戒された後に、また中をこじ開ける作業だったりをしていければいい」。カウンターという武器があるからこそ、その応用にも自信をのぞかせた。

 後半24分にはMF長澤和輝が投入されたことで、中盤は3枚に変更。MF稲垣祥がアンカーで、米本と長澤がひとつ前でプレーした。米本は「インサイドハーフはあんまりやったことなかった」と語りつつも、果敢にプレッシャーの切り込み役として90分を走り切る。「チームみんながひとつになって戦った勝利」と笑顔で勝利の喜びを噛みしめた。

(取材・文 石川祐介)
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