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乾貴士の今季初ゴール皮切りに3発!! 秋葉体制で蘇った清水、またも大差で今季初連勝

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MF乾貴士(背番号33)が先制ゴール

[4.22 J2第11節 大宮 0-3 清水 NACK]

 J2リーグは22日、第11節を各地で行い、清水エスパルス大宮アルディージャを3-0で破った。清水は前体制で開幕7戦未勝利と大きく出遅れたが、秋葉忠宏監督の就任後は4戦無敗(3勝1分)で今季初の連勝を達成。トップ下で先発したMF乾貴士の今季初ゴールが決勝点となった。

 ホームの大宮は山梨学院大から来季加入が決まっているDF関口凱心が右SBでJリーグデビュー。中学時代にも身を包んだオレンジのユニフォームでNACK5スタジアムのピッチに立った。対する清水はMFホナウド、MFカルリーニョス・ジュニオ、MF乾貴士、FWチアゴ・サンタナが先発復帰。大勝を収めた前節の山口戦(○6-0)に続くアウェー連戦に臨んだ。[スタメン&布陣]

 試合は立ち上がりから清水のペース。前半3分にスピードを活かした抜け出しを見せたMF中山克広が左足で狙い、さっそく見せ場を作ると、同8分にはサンタナ、同14分には中山、同17分には乾が次々に決定機を作った。だが、これらはいずれもGK笠原昂史がファインセーブ。J2屈指の攻撃陣にことごとく立ちはだかった。

 それでも前半20分、清水がついにこじ開けた。左サイドでの組み立てから乾が右に大きく展開し、DF岸本武流が前を向くと、あえて持ち上がらずにアーリークロスを送り込み、これに反応したのがゴール前に素早く入っていた乾。関口の前にもぐり込み、ヘディングシュートでニアポスト脇を射抜いた。乾はこれが今季初ゴール。Jリーグでは昨年8月27日のJ1第27節・京都戦(○1-0)以来8か月ぶりの得点となった。

 そこからは大宮もやや前に勢いを出せるようになり、前半24分には中盤を持ち上がったMF石川俊輝のスルーパスにFW小島幹敏が抜け出す。これは清水DF鈴木義宜のラインコントロールでオフサイドとなったが、ようやく攻撃の形を作った。また同33分には素早い速攻からMF柴山昌也の左足カットインシュートがクロスバーをかすめた。

 そうして迎えた後半11分、次にスコアを動かしたのも清水だった。やや引いた位置でボールを受けた乾が右サイドに展開し、1点目同様に岸本がクロスを送り込むと、今度はサンタナが反応。DF浦上仁騎に競り勝って放ったヘディングシュートはクロスバーを叩いたが、跳ね返りに反応したカルリーニョスがワンタッチで押し込んだ。カルリーニョスもこれが今季初ゴールとなった。

 その後は互いに選手交代を繰り返す中、清水はFW北川航也、MF神谷優太、FWオ・セフン、FWディサロ燦シルヴァーノといった強力な攻撃陣がベンチから登場。一方の大宮は後半28分までに交代カード5枚を使い切り、負傷からの復帰で今季初出場の19歳FW山崎倫、東洋大出身ルーキーのFW室井彗佑らを入れて反撃を狙った。

 それでも終盤の攻勢は結果につながらず、後半42分には清水が試合を決めるダメ押し点。カウンターから中央を持ち上がった神谷が左にパスし、北川の左足シュートは笠原の横っ飛びに阻まれたが、跳ね返りを神谷が冷静に沈めた。そのままタイムアップ。清水がアウェー連戦で今季初の連勝を果たした。

(取材・文 竹内達也)
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