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甲府がFWウタカ先制弾を守り抜き首位・町田を撃破!! 暫定でJ1昇格PO圏に浮上

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[4.22 J2第11節 甲府 1-0 町田 JITス]

 J2リーグは22日、各地で第11節を開催した。7位ヴァンフォーレ甲府はホームで1位FC町田ゼルビアと対戦し、1-0で勝利。暫定でJ1昇格プレーオフ圏の4位に浮上した。

 16日に行われた前節の栃木SC戦を1-0の勝利で飾った甲府は、3試合ぶりの勝ち点3奪取でJ1昇格PO圏を目前に。2連勝で上位進出を狙う。対する町田は、前節の大分トリニータとの首位攻防戦を3-1で制して頂上を奪還。2連勝で独走態勢に入りたい。

 試合は立ち上がりから一進一退の攻防となると、両チームともにしっかりとした守りからカウンターへ繋げた。甲府はFWピーター・ウタカをターゲットにしつつ、その周りをMF三平和司らが流動的に動いて加勢。町田はFWエリキの力強い突破を武器に攻勢に転じた。

 甲府は前半22分、左サイドでボールを受けたDF三浦颯太がスピードで縦へ突破すると、左足であげたクロスに三平がヘディングシュート。タイミングとしてはどんぴしゃりだったがミートしきることができず、ボールはゴール右へと外れていった。

 試合は次第に甲府ペースで進むと、前半35分には左サイドで得たコーナーキックを近場で始めてMF荒木翔が切り込みシュート性のクロス。ニアサイドの三平を狙ったボールはゴール方向へ飛ぶも、GKポープ・ウィリアムのセーブに遭った。同39分には、右サイドのDF須貝英大からのクロスにウタカが頭で合わせるも、シュートはポープ・ウィリアムの正面。チャンスを作るも決めきることができない。

 それでも先にスコアを動かしたのは、前半終盤にかけて試合を支配していたホームチームだった。甲府は同41分に自陣でボールを奪うと、左サイドに流れた三平に預けてカウンター開始。その三平を追い越すようにMF宮崎純真がアンダーラップで駆け上がり、ペナルティエリア内で受けると、足の裏で背後の荒木に落とす。荒木がボックス内で右にいたウタカにラストパス。落ち着いて流し込み、先制点を奪った。

 試合は甲府の1点リードで前半を折り返すと、反撃に出たい町田はハーフタイムで2枚替え。MF高橋大悟、DF奥山政幸を下げてFW藤尾翔太、DF池田樹雷人をピッチへ送り込んだ。後半開始から攻撃の手を強めた町田だが、ゴールが遠い。同13分にはMF高江麗央に代えてMF下田北斗を投入した。

 勝利へ2点が必要の町田は後半21分、背後からのボールで右サイドを抜け出した藤尾がペナルティエリア内に侵入して右足を振り抜くも、シュートはゴール外側のサイドネット。同26分にも藤尾がボックス内でシュートチャンスを迎えたが、トラップが大きくなったところをGK河田晃兵とDFエドゥアルド・マンシャに距離を詰められて決めきることができない。さらに同27分には右サイドのコーナーキックの流れから最後はDFチャン・ミンギュがヘディング弾。しかし、河田の好守に遭った。

 甲府は後半28分に2枚替えを行い、MF宮崎純真、三平を下げてMF水野颯太、DF蓮川壮大をピッチへ。町田も同30分に選手交代でエリキに代わってFW沼田駿也が途中出場した。同33分には町田がペナルティエリア手前やや右でフリーキックを得るも、下田の左足は河田がストップ。同点弾を許さない。

 町田は後半35分、MF稲葉修土に代わってDF藤原優大が途中出場。その町田に攻め込まれる時間帯が続く甲府は同37分に選手交代を行い、ウタカ、三浦を下げてFW松本孝平、DF関口正大をピッチへ送り込む。松本を最前線に置いてターゲットを残しつつ、守備的な配置で逃げ切りを図った。

 試合は、終盤の町田のパワープレーを凌いだ甲府が1-0で逃げ切り、2連勝。首位から大金星を挙げた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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