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名古屋は首位浮上チャンス活かせず…湘南に2-0リードから今季初の複数失点

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[4.23 J1第9節 名古屋 2-2 湘南 豊田ス]

 J1リーグは23日、第9節を各地で行い、名古屋グランパス湘南ベルマーレと2-2で引き分けた。前日に首位のヴィッセル神戸が敗れたため、名古屋は勝てば首位奪還のチャンスだったが、今季初の複数失点で2点のリードを守れず、2位にとどまった。

 試合は湘南がボールを動かしながら攻め手をうかがい、名古屋が強固な守備ブロックからカウンター攻撃を狙うという構図。先に決定機を迎えたのは名古屋だった。前半27分、速攻から右サイドを抜け出したFWマテウス・カストロのクロスにFW永井謙佑が飛び込んだが、ゴール目前からのシュートはGKソン・ボムグンに阻まれた。

 対する湘南も前半29分、中央での細かいパスワークからDF石原広教が攻め上がり、グラウンダークロスをFW{[タリク}}がスルーすると、古巣対戦となった名古屋MF米本拓司の足に当たったボールがゴール前にこぼれ、FW阿部浩之が押し込む。だが、ここはオフサイドの判定。石原のクロスの時点で阿部がオフサイドラインを出ており、米本のタッチもオフサイド取り消し事由にあたる「意図的なプレー」ではないと判断された。

 すると前半41分、ついに名古屋が試合を動かした。米本のボール奪取から永井が右サイドに展開し、FWキャスパー・ユンカーがフリーで抜け出すと、一度は湘南の帰陣に足止めされたが、永井のクロスからユンカーがヘディングシュート。これはソン・ボムグンのビッグセーブに阻まれるも、左ウイングバックから飛び込んだDF森下龍矢がこぼれ球に詰めて押し込んだ。森下はこれが今季初ゴールとなった。

 後半も両者の構図は変わらず、名古屋がカウンターで好機を狙う中、追加点はデザインされたセットプレー。マテウスがショートCKのリターンを受けてクロスを送ると、ファーに流れたMF稲垣祥が頭で折り返し、ゴール前に飛び込んだ中谷がヘディングでねじ込んだ。中谷もこれが今季初ゴールとなった。

 ところがここから湘南の逆襲がスタートした。まずは後半11分、DF畑大雅のクロスボールは名古屋守備陣に阻まれたものの、こぼれ球を拾った今季初先発のMF奥野耕平 が頭で押し返すと、ペナルティエリア内右で受けたMF山田直輝が鋭い切り返しから左足一閃。森下、DF藤井陽也を一気にかわしてゴール左隅にねじ込んだ。

 さらに後半29分、湘南は右サイドからのこぼれ球をFW町野修斗がゴール前でキープし、山田がスイッチ気味にエリア内に切れ込むと、中谷との接触で転倒。この時点で岡部拓人主審はホイッスルを吹かず、プレーを流し、ここからのカウンターで名古屋マテウスがミドルシュートでネットを揺らした。ところがここでVARが介入。名古屋のファウルがあったとして湘南にPKが与えられ、町野がこれを決めて同点に追いついた。

 試合はそのままタイムアップ。名古屋は勝ち点1にとどまり、首位浮上のチャンスを逃した。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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