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女性審判トリオが担った歴史的一戦…横浜FM喜田拓也「これから増えれば素晴らしい。一緒に試合を作れてよかった」

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MF喜田拓也が山下良美主審らと握手

[4.29 J1第10節 横浜FM 1-1 名古屋 日産ス]

 日産スタジアムで行われたJ1第10節の横浜F・マリノス名古屋グランパス戦は山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審がピッチに立ち、史上初めて女性審判員トリオがJリーグ公式戦を担当する歴史的一戦となった。

 試合後、横浜FMのケヴィン・マスカット監督は記者会見で「まず男性だろうが、女性だろうがという区別はしない」とコメント。「レフェリーはレフェリー。自分たちにとってどちらでもいい。レフェリングに対してパフォーマンスがどうだったかというところは自分たちは見ないし、自分たちのパフォーマンスを見たい」と述べ、自チームのプレーに集中していたことを明かした。

 その上で「(試合を)コントロールできている部分もあったし、それは女性であろうが男性であろうが関係なく、先週はどうだったか、今週はどうだったか、来週はどうかという点で誰がやってもそういうことはある」と強調しつつも、「今日の部分はしっかりやってくれたんじゃないかと思う」とレフェリングを前向きに振り返った。

 またこの一戦で5年ぶりのゴールを挙げた主将のMF喜田拓也も「堂々とレフェリングしてもらったと思う。別にそれを否定するわけじゃないけど名古屋の選手に囲まれるシーンもありながら、自分たちはその辺にマネジメントしよう、自分たちのことに集中しようというのがあった。自分たちもそれに流されすぎることなく、審判の方々も堂々と吹いてくれた」とコメント。「コミュニケーションもしっかり取れたし、名古屋の選手が違う感想を持っていてもおかしくないけど、それは彼らの感想。僕らの意見としては堂々とレフェリングしていただいた。ストレスもなくやっていただいたので、これからそういう人たちが増えれば素晴らしいこと。一緒に試合を作れてよかった」とポジティブに語った。

(取材・文 竹内達也)
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