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ついに本領発揮か…横浜FMヤン・マテウスが左足で3発演出「ノビノビとプレーできている」

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横浜F・マリノスFWヤン・マテウス

[5.7 J1第12節 横浜FM 4-1 京都 日産ス]

 昨季途中に横浜F・マリノスに加わったFWヤン・マテウスがついに本領発揮の時を迎えている。前節の鳥栖戦(○3-1)で今季初めて先発に抜擢されると、加入後初めてとなる2ゴールを記録。今節も2試合連続ゴールを含む全3得点に絡み、ホームでの圧勝劇を牽引した。

 前節から中3日で迎えた京都戦、ヤン・マテウスは再び輝いた。まずは前半10分、右CKからFW西村拓真の先制点をアシスト。「しっかりと練習したところにクロスを上げることができて、点につながって良かった」。相手のスカウティングを経て狙っていた場所に、速度と精度の伴った質の高いキックを蹴り込んだ。

 さらに同点に追いつかれた後半4分には鋭い左足クロスからオウンゴールを誘発。同19分にはMFマルコス・ジュニオールのクロスを冷静にトラップし、左足で落ち着いて流し込んだ。勝利を大きく手繰り寄せるこの日の3ゴールは全てヤン・マテウスの左足から。前節に続く大活躍でチームを連勝に導いた。

 試合後、大勢の報道陣に囲まれながら取材に応じたヤン・マテウスは「こうして連続してチームに貢献するチャンスをモノにするところは選手として大事なこと」と手応えを述べつつ、「出場時間が長くなると楽しさもあり、ノビノビとプレーすることができている」と出場機会の増加に充実感を語った。

 昨季はJ1デビュー戦の湘南戦こそ初ゴールを記録したが、その後の4試合では得点・アシストともになし。今季は開幕節からJ1全試合で途中出場のチャンスを獲得し、ルヴァン杯でも存在感を高め、ようやくブレイクの時が到来している。

「加入した時から僕にとって大きな挑戦だった。特にマリノスの戦術は独特なので、戦術を理解するのに時間がかかるかもしれないというマインドで加入した。連係面を取るのに時間はかかった。でも去年より今年はキャンプからチームにいるので、戦術面でも連係面でもよりいいものが作れていると感じている」

 ウイングが攻撃の中心を担う横浜FMのスタイルにおいて、タイトルを狙っていくには継続的な活躍が不可欠。「ここに至るまで僕はすごく準備して来たので、チャンスをモノにしたい」と意気込む24歳には今後も大きな役割が託されそうだ。

(取材・文 竹内達也)
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