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先発落ちから5連勝スタート…鹿島FW知念慶がアピール弾「今までの自分ならパスをしていた」

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鹿島アントラーズFW知念慶

[5.14 J1第13節 鹿島 2-0 名古屋 国立]

 先発落ちした5試合でチームは5連勝。好調の中で悔しさを燻らせていた鹿島アントラーズFW知念慶がついに結果を出した。

 1-0で迎えた後半39分、知念はMFアルトゥール・カイキからのスルーパスに抜け出すと、左足でのシュートはGKランゲラックに阻まれたが、二次攻撃から再び前に出た。

「チャンスを一回外してしまったらメンタル的に消極的になることがあったけど、鹿島に来てゴールへの思いが強くなっている」

 相手のクリアボールが足元にこぼれてくると、鋭いターンで相手守備陣をかわして左足一閃。「最初はGKに止められてしまったけど、こぼれ球がこぼれてきて、今までの自分だったらパスをしていたと思うけど、しっかりターンして2人剥がせた。そこがゴールの要因だった」。自身の変化を感じる今季4ゴール目となった。

 川崎フロンターレから今季加入し、開幕節からの9試合は先発出場。ところが1-5の大敗を喫した第8節神戸戦(●1-5)を最後にベンチスタートが続いた。そこからチームは好調を取り戻し、全試合無失点での5連勝を達成。悔しい思いはあったという。

「最近スタメンを外れて、結果を出さないとまたチャンスをもらえないと思っていた。途中から入る時もゴールを目指してやっていたし、悔しい思いが今日の結果につながったと思う」

 ひとまずアピールには成功。知念は「チームがいい状態で、今のスタメン組になって5連勝しているので、監督もなかなか変えづらいと思う」と岩政大樹監督の心情を理解しつつも、「今日はしっかりアピールできたし、いつチャンスが来てもいい準備ができている。チャンスをもらえるように練習からアピールしていきたい」と先発奪還に決意を示した。

 また国立の大観衆の中で得点を決めたことも自信になったようだ。途中出場直後には鹿島サポーターから盛大なチャントが送られ、期待の高さを感じさせていた中、「5万人の中で試合をすることはあまりないので鳥肌が立ったし、こういう舞台で点を取れる選手になりたかったので、取れてよかった」と知念。このゴールをさらなる活躍への足がかりとしていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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