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今季初先発で川崎Fを連敗から救う決勝点! FW小林悠「前半からアグレッシブにいった結果」

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今季2ゴール目を挙げた川崎F小林悠

[5.28 J1第15節 川崎F 2-0 柏 等々力]

 今季リーグ戦初先発で、川崎フロンターレの11番が先制点をもたらした。FW宮代大聖を左に、FW家長昭博を右に、小林を中央に置いた3トップでスタートした川崎F。先制の場面では、柏陳内でのスローインで最前線の小林が相手にプレッシャーをかける。DF立田悠悟のコントロールが乱れたところを見逃さず、小林がマイボールにすると、そのままペナルティエリア内に進入し、右足でGKとの1対1を制した。

「前半からアグレッシブにいった結果が、相手のミスにつながったと思う」(小林)。立ち上がりから柏の最終ラインにプレッシャーをかけ続けていた小林のプレーが、ゴールに結実した。

 開幕前の1月に左第5趾基節骨骨折により、出遅れた小林は、前節までのリーグ戦で6試合に出場していたが、すべて後半途中からの出場。合計プレー時間は88分に限られていた。先制点をもたらした柏レイソル戦では、90分フル出場。両チーム最多となるシュート5本と気を吐いた。3トップの中央は宮代が主力を担っていた中で、柏戦では小林が中央に入り、宮代は左へまわった。

「スタメンを見て、だいぶ年齢層高いなと思って入ったんですけど、それがオニさん(鬼木達監督)のメッセージというか、ここまでつくりあげてきた選手たちでしっかり結果を残す。それがチームの競争につながると思って、このメンバーにしたと思います」

 この日のスタメンの平均年齢は、柏の26.00歳に対して、川崎Fは30.09歳で、35歳の小林をはじめ30歳以上が7人先発に名を連ねた。リーグ2連敗中、8年ぶりとなる3連敗は避けなければいけなかった状況で、内容的にも圧倒して3試合ぶりの勝利をつかんだ。しかし、チーム内での競争が高まることを、35歳のストライカーは歓迎している。

「試合後に『来週このスタメンとは限らないから競争していこう』という話を(鬼木監督が)していたので。これがきっかけにいい競争につながればいいですし、若い選手が僕たちのプレーを見てやらなきゃという気持ちになってくれれば」

 川崎Fの次戦は6月3日、首位・神戸のホームに乗り込む。

(取材・文 奥山典幸)
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