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“与えられた場所”で固めた覚悟「スタメンを狙いに行くつもりで」横浜FM上島拓巳が右SBで先制点演出

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横浜F・マリノスDF上島拓巳

[5.28 J1第15節 横浜FM 2-0 福岡 日産ス]

 横浜F・マリノスDF上島拓巳が加入後2度目の先発機会で、念願の白星を手にした。試合後には「今日は自分の良さを出せたと思う。守備の強度でも、ビルドアップの安定感でも、自分にできる最大限のことはできた」と手応えを述べた。

 これまでのキャリアでは主にCBを担ってきた上島だが、今季加入した横浜FMでは右SBでの出番がメイン。横浜FMのSBは中央寄りでのプレーも求められることから、当初はポジショニングに戸惑いも感じさせていた。

 それでも第4節札幌戦(●0-2)以来の先発となったこの日は前半8分、FWアンデルソン・ロペスのポストプレーに絶妙な距離感でサポートすると、スルーパスからFWヤン・マテウスのドリブル突破を演出。そこからA・ロペスのゴールが生まれ、これまで課題となっていたポジショニングの妙で先制点の陰の立役者となっていた。

「(福岡の)ルキアン選手が高い位置でふらふらっと守備に来ることはわかっていたので、その後ろは狙っていた。ロペスに入った後のサポートも含めて狙いどおりの形だった」

 そう手応えを述べた上島はこの日の先発出番に向け、一つの覚悟を固めていたという。

「今ままではオプションの一つとして緊急的な感じでSBをやっていたけど、今日の試合前はスタメンを狙いに行くというつもりで意気込んでいた。小池龍太選手が長期離脱中で、自分がスタメン争いに絡むことがチームの底上げにつながると思うので、オプションの一つではなく狙っていくべきだと思ってやった結果、内容も結果も良かったのですごく良かった」

 次節からは出場停止明けのDF松原健も復帰する見込みで、上島と同じく本職外の右SB起用が続いていたMF山根陸もU-20W杯敗退に伴い帰国予定。出番争いは激しくなることが予想される中、覚悟を持って加入してきた26歳が一つアピールに成功した。

(取材・文 竹内達也)
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