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“アルゼンチン帰り”松木玖生の起用にアルベル監督「急遽行った交代だった」判定には言及避ける

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FC東京アルベル監督

[6.3 J1第16節 FC東京 2-3 横浜FM 味スタ]

 FC東京アルベル監督は3日のJ1第16節・横浜FM戦の試合後、相手選手に対する肘打ち行為があったとして退場処分を下されたMF松木玖生がアクシデントによる緊急出場だったことを明かした。

 松木はU-20日本代表のキャプテンとしてU-20ワールドカップに出場し、今月1日にアルゼンチンから帰国したばかり。それでもこの日、ベンチ入りメンバーに登録されると、後半開始からMF小泉慶に代わってインサイドハーフのポジションで途中出場していた。

 ところが立ち上がりからキレのある動きを見せていた松木だったが、後半22分に不運に見舞われた。敵陣右サイドでボールを競り合った際に相手を制そうと右肘を後ろに振り上げた際、これがMFマルコス・ジュニオールの顔面に直撃。VARレビューの結果、レッドカードを提示された。

 アルベル監督によると、ハーフタイムでの起用は先発出場していた小泉が負傷したためだったという。

 指揮官は「(小泉に)膝の痛みがあったから急遽行った交代だった。戦術的なものを探したわけではない」と交代理由を述べた上で「玖生には15分から20分ほどプレーさせようとしていたが、予定外の形で投入した形となった。試合の展開によっては起用しない可能性もあった。慶と安部柊斗が90分間耐えられれば投入せずに試合を終える可能性もあった」と経緯を明かした。

 一方、指揮官は退場判定については細かい言及を避けた。

 試合について「早い時間帯に失点してしまったが、ただその後チームはしっかりと気持ちを切り替え、相手を明確に上回る形でプレーしていた。いいサッカーを表現していたし、ボールを奪った後にも素早く相手ゴールに向かう攻撃的なプレーもできていた。前半多くの決定的なチャンスを作った。それだけに2点だけでなく、3点、4点と追加点を取れていたらと思う。後半にマリノスが同点、逆転に向けて攻撃的にプレーし、いい形でコントロールできていた。ただクロス対応にミスがあって2失点目をしてしまった」と詳しく振り返ったアルベル監督は「これ以降に関してはコメントを控えたい。なぜならサッカー以外の部分のコメントをしないといけないからだ」と感情を抑えてコメント。「いずれにせよ、選手たちは試合の終了の笛が鳴るまで、同点、勝利を狙ってくれたことを誇りに思う」と数的不利で戦った選手たちをねぎらった。

(取材・文 竹内達也)
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