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成長著しい札幌の22歳MF中村桐耶「先発は初めて」のボランチで指揮官絶賛

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先発フル出場で札幌の勝利に貢献したMF中村桐耶

[6.3 J1第16節 柏 4-5 札幌 三協F柏]

 5試合ぶりの先発となった北海道コンサドーレ札幌のMF中村桐耶は、「先発自体は初めてです。途中出場で入ったりはしていました」というボランチのポジションでキックオフを迎えた。

 守備の場面では、3バック中央のDF岡村大八とともに、柏の2トップ、FWフロートとFW細谷真大をケアした。細谷にはミスから1ゴールを奪われたが、1対1の場面では、いまやリーグ屈指のストライカーである柏の若きエースストライカーに、ほとんど仕事をさせなかった。「中村桐耶選手がすばらしいプレーを見せた」とペトロヴィッチ監督からは、名指しで称賛を受けた。

 札幌U-18時代にルヴァンカップでJデビューを経験していた中村は、2019年にトップチームへ昇格。しかし、出場機会はルヴァンカップのみに限られていた中で、2019年夏にJFLのHonda FCへと育成型期限付き移籍をする。

「伸び悩んでいた中で、Honda FCに移籍して、試合における経験を積んできてほしいと思って出したんですけど、Honda FCでもレギュラーになれなかった」(ペトロヴィッチ監督)

 Honda FCでプレーした1年半で先発出場は8試合にとどまり、「戻して、成長させるためにがんばって指導していく」という指揮官の思いもあって、2021年に札幌へ復帰。その年も出場機会は限られていたが、翌2022年にJ1デビューをはたし、リーグ戦12試合に出場した。

 背番号が24から6に出世して迎えた2023年シーズンは、第16節終了時点で14試合に出場。プレー時間も昨年を大きく上回っている。「このまま続けていけば代表選手になれるくらいの素材」。成長著しい22歳に、ペトロヴィッチ監督は期待を寄せた。

(取材・文 奥山典幸)
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