長友佑都の同点ゴラッソでFC東京がドローに持ち込む! リーグ不調の横浜FMは6戦勝ちなしでACL最終決戦へ
[5.19 J1第15節 FC東京 1-1 横浜FM 味スタ]
J1リーグは19日、第15節を各地で行い、FC東京と横浜F・マリノスの一戦は1-1で引き分けた。横浜FMのMFナム・テヒが前半に先制点を挙げたが、FC東京もDF長友佑都が美しいダイレクトシュートで同点。横浜FMはJ1リーグ戦6戦勝ちなし(4分2敗)で25日に敵地で行われるACL決勝アルアイン戦に臨む形となった。
ホームのFC東京はAFC U23アジア杯で脳震盪の症状があったMF荒木遼太郎が1トップで大会後初の先発復帰。DF長友佑都も3試合ぶり、MF松木玖生とDFエンリケ・トレヴィザンも2試合ぶりに先発した。対する横浜FMは6日後にアジア初制覇をかけた最終決戦を控える中でのJ1リーグ戦。前節・新潟戦(●1-3)で温存されたGKポープ・ウィリアム、DF永戸勝也、DF渡邊泰基、ナム・テヒが先発復帰した。[スタメン&布陣]
立ち上がりからアウェーの横浜FMが一方的に攻め立てた。前半5分、ヤン・マテウスのカットインシュートはGK野澤大志ブランドンの横っ飛びに阻まれたが、同8分にはMF喜田拓也のスルーパスにヤン・マテウスが大外から反応。エンリケのカバーに阻まれ、シュートまで打ち切れなかったが、右サイドから立て続けに決定機を作った。
さらに横浜FMは前半10分、今度はヤン・マテウスが出し手としてエリア内に浮き球パスを送ると、MF渡辺皓太が前節のようなボレーシュート。しかし、これもエンリケのブロックに阻まれた。
一方のFC東京は同13分、MF高宇洋が自陣でセカンドボールを力強く収めると、松木が喜田のファウルを受けて転倒。イエローカードを出させた。その後はFC東京が徐々にプレッシングの位置を高めに引き上げたことで、横浜FMのパスコースを限定できるようになり、一時は押し込み気味に試合を進めた。
それでも前半25分、先に試合を動かしたのは横浜FMだった。DF松原健が果敢なインターセプトからボールを持ち上がり、右サイドを攻め込むと、ヤン・マテウスが渡辺とのワンツーからカットイン。最後は左に送り、FWエウベルが相手を引きつけながら斜め後ろにパスを渡すと、エリア外のナム・テヒがコントロールシュートを右隅に打ち込んだ。
そんな横浜FMだが、前半32分にはヒヤリとするアクシデント。自陣で浮き球を処理しようとしたDF上島拓巳と渡邊の頭同士が激突。2人ともピッチに倒れ込んだまま浮き上がらず、ドイツから派遣されこの日が初出場となったザシャ・シュテーゲマン主審がすかさずプレーを止めた。上島は流血のためテーピングを巻いて継続出場。渡邊は脳震盪の疑いのため、MF山根陸が投入され、喜田がCBに回った。
その後はFC東京が優勢を保ったが、横浜FMも気迫溢れるプレーを継続。前半45分、MF俵積田晃太の鋭いカットインシュートは松原が阻むと、同アディショナルタイム5分の松木の決定的なシュートは山根が立ちはだかる。その後はFC東京のMF安斎颯馬に2度のシュートチャンスがあったが、いずれも枠を外れ、そのままハーフタイムに入った。
横浜FMは後半開始時、ナム・テヒに代わってMF榊原彗悟を投入。その直後、FC東京は右サイドを安斎が抜け出すと、鋭いクロスに荒木が反応するが、わずかに届かなかった。対する横浜FMは同6分、自陣でのシュートブロックから渡辺が持ち上がり、ヤン・マテウスがつないでFWアンデルソン・ロペスがフィニッシュしたが、枠を外れた。
そうして迎えた後半10分、FC東京が追いついた。カウンターからエンリケが左サイドに展開し、前線に残っていた松木が受けて俵積田に預けると、再びペナルティエリア際で松木が受け、横パスを配給。これに走り込んでいたDF長友佑都が右足ダイレクトでゴール右隅に突き刺した。長友は第4節・福岡戦以来の今季2ゴール目となった。
なおも攻めるFC東京は後半15分、CKのこぼれ球を拾った松木がエウベルのファウルを受け、ゴール右斜め前約20mの位置でFKを獲得。これを松木が蹴ったが、浮かせたボールはゴール上に外れた。一方の横浜FMは同17分、3トップを総入れ替え。左からFW宮市亮、FW植中朝日、FW井上健太の並びとなった。
FC東京も後半21分、俵積田に代わってFW仲川輝人を投入。同23分には長友のクロスがDFバングーナガンデ佳史扶にぴたりと合ったが、逆足の右でのボレーシュートはGKポープ・ウィリアムに阻まれた。同31分には荒木と安斎を下げ、FWディエゴ・オリヴェイラとFWジャジャ・シルバを投入した。
その後も勢いのある攻撃を繰り出し続けたがFC東京だったが、横浜FMも後半41分にカウンターから決定機。宮市がスピードあふれるカットインから右足で狙ったが、これは野澤の正面に飛んだ。さらに同45分、宮市のクロスに反応した植中のヘッドも枠を外れた。同アディショナルタイムにはDF永戸勝也のFKも壁に阻まれ、そのまま試合はタイムアップ。激しい攻防を繰り広げた一戦は両者とも勝ち点1を重ねた。
(取材・文 竹内達也)
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ホームのFC東京はAFC U23アジア杯で脳震盪の症状があったMF荒木遼太郎が1トップで大会後初の先発復帰。DF長友佑都も3試合ぶり、MF松木玖生とDFエンリケ・トレヴィザンも2試合ぶりに先発した。対する横浜FMは6日後にアジア初制覇をかけた最終決戦を控える中でのJ1リーグ戦。前節・新潟戦(●1-3)で温存されたGKポープ・ウィリアム、DF永戸勝也、DF渡邊泰基、ナム・テヒが先発復帰した。[スタメン&布陣]
立ち上がりからアウェーの横浜FMが一方的に攻め立てた。前半5分、ヤン・マテウスのカットインシュートはGK野澤大志ブランドンの横っ飛びに阻まれたが、同8分にはMF喜田拓也のスルーパスにヤン・マテウスが大外から反応。エンリケのカバーに阻まれ、シュートまで打ち切れなかったが、右サイドから立て続けに決定機を作った。
さらに横浜FMは前半10分、今度はヤン・マテウスが出し手としてエリア内に浮き球パスを送ると、MF渡辺皓太が前節のようなボレーシュート。しかし、これもエンリケのブロックに阻まれた。
一方のFC東京は同13分、MF高宇洋が自陣でセカンドボールを力強く収めると、松木が喜田のファウルを受けて転倒。イエローカードを出させた。その後はFC東京が徐々にプレッシングの位置を高めに引き上げたことで、横浜FMのパスコースを限定できるようになり、一時は押し込み気味に試合を進めた。
それでも前半25分、先に試合を動かしたのは横浜FMだった。DF松原健が果敢なインターセプトからボールを持ち上がり、右サイドを攻め込むと、ヤン・マテウスが渡辺とのワンツーからカットイン。最後は左に送り、FWエウベルが相手を引きつけながら斜め後ろにパスを渡すと、エリア外のナム・テヒがコントロールシュートを右隅に打ち込んだ。
そんな横浜FMだが、前半32分にはヒヤリとするアクシデント。自陣で浮き球を処理しようとしたDF上島拓巳と渡邊の頭同士が激突。2人ともピッチに倒れ込んだまま浮き上がらず、ドイツから派遣されこの日が初出場となったザシャ・シュテーゲマン主審がすかさずプレーを止めた。上島は流血のためテーピングを巻いて継続出場。渡邊は脳震盪の疑いのため、MF山根陸が投入され、喜田がCBに回った。
その後はFC東京が優勢を保ったが、横浜FMも気迫溢れるプレーを継続。前半45分、MF俵積田晃太の鋭いカットインシュートは松原が阻むと、同アディショナルタイム5分の松木の決定的なシュートは山根が立ちはだかる。その後はFC東京のMF安斎颯馬に2度のシュートチャンスがあったが、いずれも枠を外れ、そのままハーフタイムに入った。
横浜FMは後半開始時、ナム・テヒに代わってMF榊原彗悟を投入。その直後、FC東京は右サイドを安斎が抜け出すと、鋭いクロスに荒木が反応するが、わずかに届かなかった。対する横浜FMは同6分、自陣でのシュートブロックから渡辺が持ち上がり、ヤン・マテウスがつないでFWアンデルソン・ロペスがフィニッシュしたが、枠を外れた。
そうして迎えた後半10分、FC東京が追いついた。カウンターからエンリケが左サイドに展開し、前線に残っていた松木が受けて俵積田に預けると、再びペナルティエリア際で松木が受け、横パスを配給。これに走り込んでいたDF長友佑都が右足ダイレクトでゴール右隅に突き刺した。長友は第4節・福岡戦以来の今季2ゴール目となった。
なおも攻めるFC東京は後半15分、CKのこぼれ球を拾った松木がエウベルのファウルを受け、ゴール右斜め前約20mの位置でFKを獲得。これを松木が蹴ったが、浮かせたボールはゴール上に外れた。一方の横浜FMは同17分、3トップを総入れ替え。左からFW宮市亮、FW植中朝日、FW井上健太の並びとなった。
FC東京も後半21分、俵積田に代わってFW仲川輝人を投入。同23分には長友のクロスがDFバングーナガンデ佳史扶にぴたりと合ったが、逆足の右でのボレーシュートはGKポープ・ウィリアムに阻まれた。同31分には荒木と安斎を下げ、FWディエゴ・オリヴェイラとFWジャジャ・シルバを投入した。
その後も勢いのある攻撃を繰り出し続けたがFC東京だったが、横浜FMも後半41分にカウンターから決定機。宮市がスピードあふれるカットインから右足で狙ったが、これは野澤の正面に飛んだ。さらに同45分、宮市のクロスに反応した植中のヘッドも枠を外れた。同アディショナルタイムにはDF永戸勝也のFKも壁に阻まれ、そのまま試合はタイムアップ。激しい攻防を繰り広げた一戦は両者とも勝ち点1を重ねた。
(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
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