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A・ロペスが「本当にほしかった」横浜FM初ハット! ACL敗戦の衝撃はいまだ残るも「家族のおかげでピッチに立てた」

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FWアンデルソン・ロペス

[5.29 J1第9節延期分 横浜FM 4-0 柏 日産ス]

 クラブ加入後初のハットトリックとなった。横浜F・マリノスのFWアンデルソン・ロペスは3得点の活躍。「本当にほしかったハットトリック」と喜びを表した。

 ACL制覇を逃してから中3日、横浜FMはあまりにも短い時間のなかでリーグ戦に臨んだ。前半11分に相手のハンドでPKを獲得すると、A・ロペスが冷静にゴール。「もし先制点を外していれば、違う試合になったかもしれない」とターニングポイントにも挙げた得点で、試合の流れを掴んだ。

 前半終了間際にDF永戸勝也の得点で2-0とした横浜FMは、後半20分にセットプレーの混戦からA・ロペスが自身2点目。3-0で迎えた後半アディショナルタイム6分過ぎにもA・ロペスがゴールネットを揺らし、2022シーズンの加入から初のハットトリックとなった。

 快挙の達成には「マリノスに来たときから狙っていたこと」と喜びを語る。「惜しいところまで何度か行ったが、2点決めて3点目はなかなか取れなかった」。過去2シーズンにわたってチームに貢献してきたストライカーが、新たな記録に笑みをこぼした。

 しかし、何よりの喜びは勝利だと強調する。ACL制覇を目前に敗れたことは、いまだに大きなショックだという。

「正直、まだ立ち直れていないと思っている。マリノスの歴史に名を残せるチャンスがあったなかで負けてしまったことは本当に悔しい。チームがほしかったタイトルを逃したことは本当に残念だった」

 SNSでのメッセージに答える気力もなく、部屋に閉じこもる日もあったことを明かす。それでも、目の前の試合に臨めたのは家族の存在もあった。「メンタルのケアも家族のおかげで今日はピッチに立てたと思うし、いい準備ができた」。試合後のフラッシュインタビューでは「Jリーグに全集中してタイトルはわれわれのモノにししましょう」と力を込めた。Jリーグ屈指のストライカーは、改めて奮起を誓っていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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