[6.30 J1第21節 FC東京 0-1 福岡 味スタ]

　今季初の3連勝とはならなかった。FC東京は5試合ぶりに敗戦。MF松木玖生は「ひとつのチャンスを相手に決められた。自分たちはうまくチャンスを作ることができずにそのまま終わってしまった。悔しい試合だった」と振り返った。

　直近4試合で3勝1分と好調を維持していたFC東京は、同じく5試合無敗で好調のアビスパ福岡を相手に拮抗した展開が続けた。前半は互いに大きな決定機を作れず。松木は「すごく固い試合になった」と振り返る。

　後半21分、均衡を破ったのは福岡だった。サイドから崩されると、一瞬の隙を突かれて3試合ぶりの失点。そのまま追いつくことはできず、5試合ぶりの黒星となった。

　堅守を誇る福岡に対して対策は取っていたという。「3バックがすごく強力な選手たち。いろいろな分析をしたうえで、自分たちが下でボールと関わりながら、ウイングのところで起点を作ろうと思った。だけど、うまくそこで作ることができずに後半に入ってしまった。ちょっと合わなかったところがあった」(松木)。局面を打開しようと、松木自身もミドルシュートを放ったが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

　パリオリンピック出場を決めたU-23日本代表メンバーとして、これまで戦ってきた。来週7月3日にはパリ五輪メンバー18人が発表される。「自分で決めるわけではないので。選ばれるか選ばれないかしっかり待ちたい」。直前の試合を勝利で終えることはできなかった。それでもアピールを続け、あとは吉報を待つだけとなる。

(取材・文　石川祐介)

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