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J1残留には一歩前進…勝ち点並ぶ横浜FMvs浦和は“両者最低限”の0-0ドロー

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[10.30 J1第35節 横浜FM 0-0 浦和 日産ス]

 J1リーグは30日、第35節を行い、横浜F・マリノス浦和レッズは0-0で引き分けた。両者にとってはJ1残留に向け、最低限の結果といえる勝ち点1を分け合った。

 共に降格圏と7ポイント差の勝ち点42にとどまる13位の横浜FMと、12位の浦和による名門対決。横浜FMは延長線の死闘を繰り広げた27日の天皇杯準決勝・G大阪戦(●2-3)から中2日の連戦で、先発5人を変更。DF小池龍太が22日のACLE山東泰山戦(△2-2)に続いてボランチで先発した。対する浦和は23日の第25節延期分・柏戦(◯1-0)から1週間ぶりの一戦。出場停止のDFマリウス・ホイブラーテンに代わってDF佐藤瑶大が先発し、MF関根貴大も2試合ぶりに先発復帰した。[スタメン&布陣]

 試合は前半4分、横浜FMのDF加藤蓮が負傷し、MF天野純との交代を強いられる波乱の幕開け。ボランチに天野が入り、小池は本職の右SBに回った。それでも同11分、横浜FMはゴール正面でFK獲得のチャンス。これを天野が直接狙ったが、クロスバー上をかすめ、枠を捉えることはできなかった。

 その後は浦和が安定したビルドアップを見せ、前半13分にビッグチャンス。佐藤のロングフィードから左サイドをMF松尾佑介が抜けると、クロスボールにFW渡邊凌磨が反応。左足ボレーで流し込んだが、松尾にオフサイドがあったと判定され、ゴールは認められなかった。

 横浜FMは前半26分、小池の浮き球パスからFW西村拓真が抜け出し、相手DF井上黎生人に身体を入れてボールをキープすると、ゴール前まで駆け上がった左足シュートを放ったが、これは枠を外れる。同34分にはDFエドゥアルドの縦パスを天野が落とし、DF加藤聖が右足で狙うも、GK西川周作の正面に飛んだ。

 浦和はそこから2列目の配置を入れ替え、左から松尾、渡邊、関根の並びを関根、松尾、渡辺に変更。すると以降は一方的に押し込む時間が増え、優勢に試合を進める。アディショナルタイム5分にはビッグチャンス。井上の縦パスを松尾に落とすと、渡邊がスルーパスを送り込み、これにFWブライアン・リンセンが抜け出したが、シュートは左に外れた。

 後半は両チームともに攻め合う展開となり、浦和がリンセンや井上、横浜FMがFWヤン・マテウスが決定機を作るも、互いになかなか決め切ることができない。すると浦和は後半18分、関根とリンセンに代わってMF原口元気とFWチアゴ・サンタナ、横浜FMは同20分にヤン・マテウスとFW井上健太に代わってMF水沼宏太とFW宮市亮を投入した。

 すると横浜FMは29分、宮市の左サイド突破で深い位置に攻め込むと、クロスボールから波状攻撃を展開。だが、浦和DF大畑歩夢のゴールカバーに阻まれるなど、ゴールには至らない。同37分には右サイドに開いた水沼のクロスに宮市が反応したが、ヘディングシュートはわずかに枠を外れた。

 浦和は後半37分、宮市に劣勢となっていたDF石原広教に代わってMF中島翔哉を入れ、渡邊を右SBへ。また松尾に代わってFW二田理央を入れる。同41分にはDF大畑歩夢のミドルシュートが相手にブロックされると、横浜FMのカウンターがスタート。スルーパスに抜け出したFWアンデルソン・ロペスが左足で狙ったが、西川の正面に飛んだ。

 浦和は後半43分、左サイドに開いた原口のクロスボールを二田が頭で折り返し、これにT・サンタナが飛び込み、ネットを揺らしたが、二田のところでオフサイドがあったとして、またもゴールは認められず。そのまま試合はタイムアップとなり、両者とも勝ち点1を分け合う結果に終わった。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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