広島MF中野就斗がV逸に涙「タイトルで恩返ししたかった」大卒2年目で驚異の52試合・4400分超出場

MF
[12.8 J1第38節 G大阪 3-1 広島 パナスタ]
サンフレッチェ広島が2024年に戦った公式戦54試合のうち、欠場したのはわずか2試合。大卒2年目にして恐るべきフル稼働ぶりを続けてきたMF中野就斗だったが、その奮闘がタイトルという結果で報われることはなかった。
最後に残されたJ1リーグのタイトルは、首位・神戸と勝ち点4差で終幕。G大阪戦の敗戦後、ベンチに下がって涙を浮かべていた24歳は「今年1年間、(サポーターと)同じ優勝という目標を掲げて戦ってきた中、結果が伴わなかったことが皆さんに申し訳ない」と唇を噛みしめた。
今季のJ1リーグ戦38試合に全て先発出場し、国内カップ戦も天皇杯2回戦・バレイン下関戦を除いた計9試合に先発した中野。主にターンオーバーで臨んだミッドウィークのAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)ですら、直近の東方足球隊戦以外の全試合で起用され、出場52試合の合計プレータイムは4400分以上にも及んでいた。
それでも中野に残っていたのは激動のシーズンを戦い抜いた疲労ではなく、起用し続けてくれたチームへの感謝だった。「たくさんの試合に出させていただいて、このチームに感謝しているので、優勝というタイトルで恩返しをしたかった。それが本当に心残り」。タイトルレースの重圧の中で戦う日々はプロキャリアを過ごしていく上で大きな財産となったようだ。
「たくさん試合に出させていただいて、間違いなく成長したし、まだまだ足りないものを気付かされたシーズンだった。1年間、怪我をしなかったことは今までを考えてもそんなになかった。身体のケアや食事の部分は気を使ったし、やっぱり出るからにはチームのために全力でプレーしたい思いもあったので、怪我がなかったことはいいシーズンだったと思う」(中野)
J1リーグ終盤の5試合では3連敗を含む1勝4敗の大ブレーキを経験し、「残りの5試合で勝ち点を積み上げていれば、タイトルは見えてきたと思う。そこの甘さはチームとしても個人としてもあったのかなと思う」と悔いを残した中野。自身のパフォーマンスにも「アシストやゴール、無失点という結果でチームに貢献できなかった」と厳しく向き合い、来季への糧とするつもりだ。
ベストイレブン候補には当然入るであろう大きな爪痕を残した飛躍のシーズンを経ても「全てにおいてクオリティーを上げていかないと突き抜ける存在にはなれない。全体的にもっとレベルアップするだけ」と断言。「もっと絶対的な存在になるためにいったん気持ちをリセットして、また頑張っていければ」とさらなる奮起を誓った。
(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集
サンフレッチェ広島が2024年に戦った公式戦54試合のうち、欠場したのはわずか2試合。大卒2年目にして恐るべきフル稼働ぶりを続けてきたMF中野就斗だったが、その奮闘がタイトルという結果で報われることはなかった。
最後に残されたJ1リーグのタイトルは、首位・神戸と勝ち点4差で終幕。G大阪戦の敗戦後、ベンチに下がって涙を浮かべていた24歳は「今年1年間、(サポーターと)同じ優勝という目標を掲げて戦ってきた中、結果が伴わなかったことが皆さんに申し訳ない」と唇を噛みしめた。
今季のJ1リーグ戦38試合に全て先発出場し、国内カップ戦も天皇杯2回戦・バレイン下関戦を除いた計9試合に先発した中野。主にターンオーバーで臨んだミッドウィークのAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)ですら、直近の東方足球隊戦以外の全試合で起用され、出場52試合の合計プレータイムは4400分以上にも及んでいた。
それでも中野に残っていたのは激動のシーズンを戦い抜いた疲労ではなく、起用し続けてくれたチームへの感謝だった。「たくさんの試合に出させていただいて、このチームに感謝しているので、優勝というタイトルで恩返しをしたかった。それが本当に心残り」。タイトルレースの重圧の中で戦う日々はプロキャリアを過ごしていく上で大きな財産となったようだ。
「たくさん試合に出させていただいて、間違いなく成長したし、まだまだ足りないものを気付かされたシーズンだった。1年間、怪我をしなかったことは今までを考えてもそんなになかった。身体のケアや食事の部分は気を使ったし、やっぱり出るからにはチームのために全力でプレーしたい思いもあったので、怪我がなかったことはいいシーズンだったと思う」(中野)
J1リーグ終盤の5試合では3連敗を含む1勝4敗の大ブレーキを経験し、「残りの5試合で勝ち点を積み上げていれば、タイトルは見えてきたと思う。そこの甘さはチームとしても個人としてもあったのかなと思う」と悔いを残した中野。自身のパフォーマンスにも「アシストやゴール、無失点という結果でチームに貢献できなかった」と厳しく向き合い、来季への糧とするつもりだ。
ベストイレブン候補には当然入るであろう大きな爪痕を残した飛躍のシーズンを経ても「全てにおいてクオリティーを上げていかないと突き抜ける存在にはなれない。全体的にもっとレベルアップするだけ」と断言。「もっと絶対的な存在になるためにいったん気持ちをリセットして、また頑張っていければ」とさらなる奮起を誓った。
(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集