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ACL2とJ1で“連続デビュー弾”の快挙も広島ルーキーFW中村草太「まだスタメン組と差がある」

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FW中村草太

[2.16 J1第1節 町田 1-2 広島 Gスタ]

 プロ初ゴールを決めた鮮烈なACLデビューから4日後、サンフレッチェ広島のルーキーFW中村草太がJ1デビュー戦でも結果を出し、開幕注目対決の主役となった。

 1-1で迎えた後半27分、2シャドーの一角で途中出場した中村は同31分のファーストチャンスを決め切った。FWジャーメイン良のミドルシュートがGK谷晃生の手を弾き、そこに自慢のスプリントでいち早く反応。「枠に飛んでいけば何かが起こるので、とにかくふかさないように意識した」という右足シュートはDF中山雄太と谷に当たったが、ボールは勢いを失わずにゴールマウスへと突き刺さった。

 明治大から今季加入のルーキーながら、8日のFUJIFILMスーパーカップ・神戸戦でさっそくプロデビュー。12日のACL2ナムディン戦でプロ初ゴールとなる先制点を決めると、この日のJ1リーグ戦デビューでも逆転勝利を導く決勝ゴールを奪い、3試合ともに途中出場ながらわずか1週間で大きな飛躍を遂げてきた。

 ところが急速に注目を集めるルーキーは、いたって落ち着いた様子で取材エリアに姿を見せ、淡々と自身の現状を受け止めていた。

「結果が出ているところは嬉しいけど、それ以外のところのプレーの精度はまだスタメン組と差がある。日頃の練習からもそうだけど、頭の回転のところも。シュートのところではいま結果が出ていますけど、ドリブルの精度であったり、状況判断も含めてまだまだ差があると思います」(中村)

 毎年のように数々のJリーグ内定者を輩出する関東大学リーグで2年連続の得点王とアシスト王に輝き、そのなかでも高いプレー強度を誇る明治大でプレーしてきた中村。しかしその立場から見ても、J1リーグで上位に君臨し続ける広島のプレー水準は驚くべきものだったようだ。

「もちろん明治はトップレベルの大学だと思っているし、自信を持ってプロの舞台、広島に入ったけど、やっぱり別次元だなと率直に思っています。質というところと、状況判断、頭の回転の速さのところ。強度のところに関しては明治も自信を持っているので自信を持てると言えるけど、その判断、頭の回転がまだまだ追いついていってないと思います」(中村)

 J1トップ水準とのレベル差を日々感じているからこそ、スタメン奪取を焦るつもりはない。「どの立場でも全力を尽くすというのは大学から変わらずにやってきたので、プロの世界でも同じことをやるということ。とにかくいい準備をして、与えられたポジション、与えられた時間で自分の持てる力を全て出したい」。

 まずは「2人にないスピードや動き出しで勝負したいと思っているので、違うタイプというところを見ていただければ」と役割意識は明確。同じシャドーを争うFW加藤陸次樹、MFトルガイ・アルスランにはない武器を活かしながら、一つ一つの課題を克服していくことで、先発にふさわしいスケールの大きな選手へ成長を続けていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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