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中2日連戦の浦和が今季初連勝!! 松尾佑介2戦連発、渡邊凌磨の決勝弾で好調・京都を撃破

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FW松尾佑介(左から2人目)が2戦連発

[4.16 J1第20節前倒し分 浦和 2-1 京都 埼玉]

 J1リーグは16日、第20節前倒し分で浦和レッズ京都サンガF.C.が対戦し、浦和が2-1で勝利した。浦和は中2日の連戦で今季初の連勝。またホームでも第5節・岡山戦(○1-0)、第8節・清水戦(○2-1)に続いてこれで3連勝となった。対する京都は勝てば暫定首位浮上のチャンスだったが、6試合ぶりの黒星で2位にとどまった。

 浦和がクラブW杯に出場するため、前倒しで行われたJ1第20節。浦和は前節・町田戦(○2-0)から中2日の連戦ながら、同じ先発の11人を送り込んだ。一方の京都は前節・湘南戦(○2-0)から先発4人を変更。浦和から期限付き移籍のDF宮本優太が契約の関係で出場不可となり、DFパトリック・ウィリアムが入った他、MFジョアン・ペドロ、MF米本拓司、FW奥川雅也が新たに入った。[スタメン&布陣]

 試合は前半15分、浦和が先にビッグチャンスを迎えた。左サイドの低い位置で受けたMFマテウス・サヴィオが右足アウトサイドで裏へのパスを展開すると、これにFW松尾佑介が抜け出し、折り返しのパスにDF長沼洋一が反応。DF須貝英大との競り合いで倒れ込むと、跳ね返ったボールがDF鈴木義宜の腕に当たり、御厨貴文主審はPKの判定を下した。

 しかし、ここでVARが介入。鈴木の腕は身体の近くに畳まれていたためハンドの反則にはあたらず、PK判定は取り消された。

 それでも浦和は前半24分、先に試合を動かした。M・サヴィオが右CKをグラウンダーで入れ、そこに飛び込んだ松尾がダイレクトシュートを狙うと、これは京都DFがブロック。だが、跳ね返りを拾った松尾が右足でシュートを放ち、FWラファエル・エリアスとGK太田岳志の股を立て続けに抜いたボールがゴールマウスに吸い込まれた。松尾は町田戦の今季初ゴールから2戦連発。セットプレーからのゴールも2試合連続となった。

 対する京都は前半30分、奥川のロングボールをFW原大智がヘディングで落とし、DF石原広教との競り合いを制したエリアスがシュートを狙うも、浦和GK西川周作のスーパーセーブに阻まれる。西川は直後、石原とエリアスの競り合いでファウルがあったとして主審とコミュニケーションを取っていたが、微妙なノーファウルの中でもチームを救った。

 後半開始時、京都はDF佐藤響とMF米本拓司に代わってDF福田心之助とMF福岡慎平を投入。福田は右サイドバックに入り、須貝が左に回った。その後も浦和の主導権は変わらず、ミドルブロックからの鋭い攻撃でチャンスを連発。だが、MF金子拓郎、MFサミュエル・グスタフソン、MF渡邊凌磨のシュートはいずれも精度を欠いた。

 すると後半10分、京都がワンチャンスで同点に追いついた。福岡のスルーパスを奥川が左サイドで受け、ドリブルの選択肢を見せながら中に渡すと、これを須貝がつなぎ、最後はエリアスが左足でシュート。良い形の崩しでゴール右隅に突き刺し、1-1とした。エリアスは今季7点目で、得点ランキング首位のFWレオ・セアラ(鹿島)に1点差に迫った。

 ところが浦和も後半16分、すぐに再び勝ち越した。M・サヴィオのロングフィードで右サイドに松尾が起点を作り、押し込みながら攻撃を模索すると、グスタフソンがMF安居海渡とのワンツーで局面を打開。最後はペナルティエリア内にグラウンダーパスを刺すと、これを受けた渡邊が冷静に左足で決めた。第2節の京都戦(△1-1)で無念の負傷交代となった渡邊はこれが3試合ぶりのゴールで、今季3点目となった。

 浦和はここで選手交代。渡邊と金子に代わってMF松本泰志とMF原口元気が起用され、原口が左サイドハーフ、M・サヴィオが右にそれぞれ入った。対する京都も奥川に代わってMFマルコ・トゥーリオが入った。その後も互いに交代選手を起用し、一進一退の攻防が続く中、スコアは動かずタイムアップ。浦和が今季初の連勝を収めた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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