電撃監督交代も横浜FM、ACLE最終決戦直前に最下位転落…A・ロペス「このままサウジに行けば恥をかく」

最下位に転落した
[4.20 J1第11節 浦和 3-1 横浜FM 埼玉]
1-2で迎えた後半32分に途中交代。近年の横浜F・マリノスを牽引してきたエースの表情はさえなかった。「監督は変わったが、やり方は変わっていない。このままだと苦しい状況は続く」。ここからAFCチャンピオンズリーグエリートの最終決戦が始まる重要局面だが、FWアンデルソン・ロペスは悲観的な展望を隠さなかった。
横浜FMは2点リードからの逆転負けを喫した16日の清水戦後、今季就任したスティーブ・ホーランド監督を電撃解任。この日の浦和戦では19日の練習から始動したヘッドコーチのパトリック・キスノーボ氏が暫定的に指揮を執ったが、ハイプレスや速攻の連係で変化もみられた一方、守備陣のミスが相次いだことで1-3で敗れ、サウジアラビアで行われるACLEファイナルステージを前に屈辱のJ1最下位に転落した。
試合後、昨季のJ1得点王ながら今季1ゴールにとどまっているA・ロペスは「4か月間同じ戦術をやっていて結果が出ていない。このままサウジに行けば恥をかくし、このままリーグをずるずるとやっていれば降格するし、危機感を持っていかないといけない」と現状の心境を吐露。新体制に入っても変わらなかったブラジル人3トップの起用法への不満をほのめかした。
「変わらずに同じ戦術でアタッキングフットボールは取り戻せていない。前線のブラジル人選手を同時に使うこともあるかもしれないという希望を持っていたが、それも変わらなかった」
今季はFWエウベルのベンチスタートが続いており、この日はFWヤン・マテウスもベンチスタート。Y・マテウスはFW宮市亮の負傷交代によって開始早々にピッチに立つことになったが、エウベルはA・ロペスに代わる形で投入されており、新たな暫定体制下でも3トップの共演は実現しなかった。
A・ロペスは今季、ACLEベスト8進出が決まったラウンド16第2戦の上海海港戦後にも「攻撃的で大量得点を取るのが今までのマリノス。僕だったり、ヤン、エウベル、攻撃的な選手の連係がすごく取れていたが、常にお互いわかり合えている選手たちが一緒に組めないのは残念」と今季の不調の要因を指摘。自身の立場や役割ではなく、前線の起用への葛藤を口にしていた。
そのため監督交代が行われたいまも前向きな展望は開かれていないようだ。26日にはACLE準々決勝アルナスルを控え、大会9得点のA・ロペスは得点ランキング首位タイで得点王も視野に入る立場にあるものの、「それを目指しているが前提にこのサッカーを変えないと無理だと思う」と厳しい言葉を言い残して取材エリアを後にした。
(取材・文 竹内達也)
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●2025シーズンJリーグ特集
1-2で迎えた後半32分に途中交代。近年の横浜F・マリノスを牽引してきたエースの表情はさえなかった。「監督は変わったが、やり方は変わっていない。このままだと苦しい状況は続く」。ここからAFCチャンピオンズリーグエリートの最終決戦が始まる重要局面だが、FWアンデルソン・ロペスは悲観的な展望を隠さなかった。
横浜FMは2点リードからの逆転負けを喫した16日の清水戦後、今季就任したスティーブ・ホーランド監督を電撃解任。この日の浦和戦では19日の練習から始動したヘッドコーチのパトリック・キスノーボ氏が暫定的に指揮を執ったが、ハイプレスや速攻の連係で変化もみられた一方、守備陣のミスが相次いだことで1-3で敗れ、サウジアラビアで行われるACLEファイナルステージを前に屈辱のJ1最下位に転落した。
試合後、昨季のJ1得点王ながら今季1ゴールにとどまっているA・ロペスは「4か月間同じ戦術をやっていて結果が出ていない。このままサウジに行けば恥をかくし、このままリーグをずるずるとやっていれば降格するし、危機感を持っていかないといけない」と現状の心境を吐露。新体制に入っても変わらなかったブラジル人3トップの起用法への不満をほのめかした。
「変わらずに同じ戦術でアタッキングフットボールは取り戻せていない。前線のブラジル人選手を同時に使うこともあるかもしれないという希望を持っていたが、それも変わらなかった」
今季はFWエウベルのベンチスタートが続いており、この日はFWヤン・マテウスもベンチスタート。Y・マテウスはFW宮市亮の負傷交代によって開始早々にピッチに立つことになったが、エウベルはA・ロペスに代わる形で投入されており、新たな暫定体制下でも3トップの共演は実現しなかった。
A・ロペスは今季、ACLEベスト8進出が決まったラウンド16第2戦の上海海港戦後にも「攻撃的で大量得点を取るのが今までのマリノス。僕だったり、ヤン、エウベル、攻撃的な選手の連係がすごく取れていたが、常にお互いわかり合えている選手たちが一緒に組めないのは残念」と今季の不調の要因を指摘。自身の立場や役割ではなく、前線の起用への葛藤を口にしていた。
そのため監督交代が行われたいまも前向きな展望は開かれていないようだ。26日にはACLE準々決勝アルナスルを控え、大会9得点のA・ロペスは得点ランキング首位タイで得点王も視野に入る立場にあるものの、「それを目指しているが前提にこのサッカーを変えないと無理だと思う」と厳しい言葉を言い残して取材エリアを後にした。
(取材・文 竹内達也)
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