ポストユース強化狙う新施策「U-22 Jリーグ選抜」が17人で始動! 羽田監督はU-20W杯選考示唆「彼らにはチャンスしかない」
所属クラブで出場機会の少ないポストユース世代の育成・強化のため、日本サッカー協会(JFA)とJリーグが共同開催する第1回の「ポストユースマッチ」に臨むU-22 Jリーグ選抜が21日、千葉市内で始動した。東日本のJクラブ所属選手を中心とした17選手が参加し、約1時間にわたってトレーニングを行った。
今回立ち上げられたU-22 Jリーグ選抜は、22日に千葉県内で関東大学選抜との「ポストユースマッチ」を戦うチーム。2028年のロサンゼルス五輪を目指すU-23日本代表、今年秋にU-20W杯を控えるU-20日本代表のコーチを兼任する羽田憲司氏が監督を務め、コーチ陣も大谷秀和(柏)、菊地直哉(鳥栖)、小野伸二(Jリーグ特任理事)という豪華な編成となった。


チーム名称には「U-22」とあるが、今回招集されたのは全員が2005年以降に生まれた「U-20」のロス五輪世代。羽田監督によると「自分が監督をするのでU-20の年代から優先的に選んだ」といい、この機会をU-20日本代表の強化にもつなげていく構えだ。合流時のミーティングでも6月の次回活動、9〜10月のU-20W杯というパスウェイを明確に強調し、「ここに基準を合わせる」という意識付けを図ったという。
活動期間は2日間しかないため、この日が試合に向けた最初で最後のトレーニング。選手たちは親睦を図る要素も交えたウォーミングアップメニューからスタートした後、強度を上げるための6対6+フリーマン1人のポゼッション練習、フォーメーションを組んでのケース練習、セットプレー、クロス・シュート練習などさまざまなメニューに取り組んでいた。


この活動に参加するメンバーは普段Jリーグで出場機会の少ない選手たち。下剋上に向けた奮起を期待したいところではあるが、日常の自信のなさからか、練習の合間に声を出す選手が少なかったり、プレー面でも局面局面で緩さが出たりと、課題を感じさせる場面がところどころに見られ、羽田監督も「まだぬるいところがあるのは目についた」と厳しく振り返った。
とはいえ、そうした難しい局面にある選手たちにチャンスを与え、成長のきっかけを掴んでもらうのがこの活動の意義でもある。羽田監督は「今回に関しては彼らにとってチャンスしかない。いろんなスカウトも見に来るだろうし、見に来てくれる人に自分の名前を売るチャンス。またここに来ているからには五輪のリストには載っているんだよと伝えた。あとは自分が何ができるか、どう成長していくかだという話はした」と期待も口にした。


実際、22日の関東大学選抜とのポストユースマッチはパリ五輪を戦った大岩ジャパン同様のプレーコンセプトで挑むといい、この日のフォーメーション練習でも4-3-3の布陣を採用。羽田監督は「やり方的には難しいと思うけれど、そこでどこまでの適性があるのかも含めて見たい選手もいる」と代表抜擢につながる可能性を示唆している。
そのため22日の試合は選手本人のアピールの場としても、代表強化を進める選考の場としても貴重な機会になりそうだ。
対戦相手の関東大学選抜にも「見たい選手がいるのですごくありがたい」と目を光らせる羽田監督は「明日やって彼らはいろんなところが見えると思う。負けたら何をやっていたんだろうという気づきにもなると思う。こちらにとってもラージグループを大きくするため、直に見られるのはすごく大きく、良い取り組み」と前向きに語った。
■参加メンバー
▽GK
小林将天(FC東京)
ピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)
▽DF
本間ジャスティン(松本)
中野力瑠(群馬)
千葉虎士(山形)
本多康太郎(湘南)
島佑成(愛媛U-18)
大川佑梧(鹿島ユース)
▽MF
碇明日麻(水戸)
早川隼平(浦和)
川村楽人(東京V)
山本丈偉(東京V)
望月耕平(横浜FM)
川合徳孟(磐田)
中野遥翔(沼津U18)
▽FW
出間思努(札幌)
山口太陽(FC東京)
(取材・文 竹内達也)
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●2025シーズンJリーグ特集
今回立ち上げられたU-22 Jリーグ選抜は、22日に千葉県内で関東大学選抜との「ポストユースマッチ」を戦うチーム。2028年のロサンゼルス五輪を目指すU-23日本代表、今年秋にU-20W杯を控えるU-20日本代表のコーチを兼任する羽田憲司氏が監督を務め、コーチ陣も大谷秀和(柏)、菊地直哉(鳥栖)、小野伸二(Jリーグ特任理事)という豪華な編成となった。


小野伸二氏らコーチ陣は練習に参加
チーム名称には「U-22」とあるが、今回招集されたのは全員が2005年以降に生まれた「U-20」のロス五輪世代。羽田監督によると「自分が監督をするのでU-20の年代から優先的に選んだ」といい、この機会をU-20日本代表の強化にもつなげていく構えだ。合流時のミーティングでも6月の次回活動、9〜10月のU-20W杯というパスウェイを明確に強調し、「ここに基準を合わせる」という意識付けを図ったという。
活動期間は2日間しかないため、この日が試合に向けた最初で最後のトレーニング。選手たちは親睦を図る要素も交えたウォーミングアップメニューからスタートした後、強度を上げるための6対6+フリーマン1人のポゼッション練習、フォーメーションを組んでのケース練習、セットプレー、クロス・シュート練習などさまざまなメニューに取り組んでいた。


親睦を深めるチームビルディングも交えたウォーミングアップメニュー
この活動に参加するメンバーは普段Jリーグで出場機会の少ない選手たち。下剋上に向けた奮起を期待したいところではあるが、日常の自信のなさからか、練習の合間に声を出す選手が少なかったり、プレー面でも局面局面で緩さが出たりと、課題を感じさせる場面がところどころに見られ、羽田監督も「まだぬるいところがあるのは目についた」と厳しく振り返った。
とはいえ、そうした難しい局面にある選手たちにチャンスを与え、成長のきっかけを掴んでもらうのがこの活動の意義でもある。羽田監督は「今回に関しては彼らにとってチャンスしかない。いろんなスカウトも見に来るだろうし、見に来てくれる人に自分の名前を売るチャンス。またここに来ているからには五輪のリストには載っているんだよと伝えた。あとは自分が何ができるか、どう成長していくかだという話はした」と期待も口にした。


6対6のポゼッション練習
実際、22日の関東大学選抜とのポストユースマッチはパリ五輪を戦った大岩ジャパン同様のプレーコンセプトで挑むといい、この日のフォーメーション練習でも4-3-3の布陣を採用。羽田監督は「やり方的には難しいと思うけれど、そこでどこまでの適性があるのかも含めて見たい選手もいる」と代表抜擢につながる可能性を示唆している。
そのため22日の試合は選手本人のアピールの場としても、代表強化を進める選考の場としても貴重な機会になりそうだ。
対戦相手の関東大学選抜にも「見たい選手がいるのですごくありがたい」と目を光らせる羽田監督は「明日やって彼らはいろんなところが見えると思う。負けたら何をやっていたんだろうという気づきにもなると思う。こちらにとってもラージグループを大きくするため、直に見られるのはすごく大きく、良い取り組み」と前向きに語った。
■参加メンバー
▽GK
小林将天(FC東京)
ピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)
▽DF
本間ジャスティン(松本)
中野力瑠(群馬)
千葉虎士(山形)
本多康太郎(湘南)
島佑成(愛媛U-18)
大川佑梧(鹿島ユース)
▽MF
碇明日麻(水戸)
早川隼平(浦和)
川村楽人(東京V)
山本丈偉(東京V)
望月耕平(横浜FM)
川合徳孟(磐田)
中野遥翔(沼津U18)
▽FW
出間思努(札幌)
山口太陽(FC東京)
(取材・文 竹内達也)
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