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PK獲得につなげたスーパーロングキック、今季リーグ戦初出場のFC東京GK波多野豪「東京のGKはこうあるべきと示したかった」

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GK波多野豪

[5.10 J1第16節 FC東京 1-0 神戸 味スタ]

 決勝点となったPK獲得につながるロングフィードを蹴り、そして無失点で勝利に貢献した。FC東京GK波多野豪は今季リーグ戦初出場。「試合に出る気でシーズンを迎える前も準備してきた。試合に出たい気持ちもありながら日々の練習も過ごしてきた。そういった準備を怠ることなく、(野澤)大志(ブランドン)をサポートしながらやれていたので、いい準備ができたと思う」。26歳守護神は笑顔で振り返った。

 ルヴァンカップでは2試合に出場していたが、リーグ戦は初出場となった。松橋力蔵監督は「日々のトレーニングから非常にいいパフォーマンスを維持してくれている」と評価。満を持して昨年王者・ヴィッセル神戸との試合に起用された。

 ゴールを脅かされる場面は少なくなかった。前半22分、波多野は神戸FWエリキのPA手前からの低弾道シュートを阻む。25分にはFW宮代大聖にPA左からシュートを打たれるが、横っ飛びでセーブした。

 守備面で無失点という結果を残すと、後半アディショナルタイムには攻撃面でも貢献。自陣からのロングキックは最前線に飛び、混戦の末に相手のハンドを誘発する。獲得したPKをFWマルセロ・ヒアンが決め切り、1-0で勝利。試合後にはサポーターとともに雄叫びをあげる「シャー!」を始めて行った。

 後輩の守護神・野澤大志ブランドンとともに研鑽を続けてきた。「誰が出ても東京のゴールを守れるように準備している。今まで大志が守ってくれていたけど、ライバル関係だしいい関係」(波多野)。今シーズンのGK陣は波多野、野澤、小林将天、後藤亘と全員がアカデミー出身だ。「東京のGKはこういう風にあるべきだと今日きっちり示したかったので、示せてよかった」とFC東京アカデミー出身のプライドをのぞかせる。

「東京のGKとして、今はユース出身者でやっている。東京のGKを目指している小さい子にとって、僕らは目指される立場。そういうことをピッチで表現できた」。FC東京の未来のために奮闘した波多野は「本当に自分にとって大事な試合だった。絶対結果を出したかったので、いい勝ちができてよかった」と力を込めた。

 PKにつながるロングキックは、FW仲川輝人が惜しくも決め切れず、その後の混戦で相手のハンドにつながった。「テルくんが決めてくれればアシストだったけど(笑)」と持ち前の明るさでおどけつつ、「今後もそこ(アシスト)は狙い続けたい」とさらなる活躍を誓っていた。

(取材・文 石川祐介)


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石川祐介
Text by 石川祐介

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